38匹目。 ページ42
〇
「あっ、先輩。」
そう声をかけるのは後輩
少し、無気力なのはどうかと思うがまぁ、仕事が出来れば私はそれ以上は特に言及する気は無い。
『あぁ、古川君。』
私は早く帰りたいんだ。慕ってくれているのは嬉しいが察してくれ。
今話しているのはオフィスがあるビルの1階の玄関口。うちの会社は24階と25階にオフィスがある。長い長いエレベーターに乗ってきてここまで来たんだ。
「すみません。もうお帰りですか？」
彼は営業帰りなのかピシッとしたスーツにセットされた髪の毛。社会人2年目か3年目なのに随分と信頼され大きな会社から仕事を貰ってくる。ある意味、彼が良くも悪くも私達の仕事を増やしているのだ。
『うん。そっちも営業帰り？お疲れ。』
「はい。今日は少し手こずりましたけど…」
「どうにか。」と少し苦笑い。八方美人であるということは今日の営業に行った会社の敵会社とも仲が良いわけで…そこの折り合いをどうつけるかというので苦労しているのだろう。ご愁傷さまだ。
『
じゃ、また飲みに行こうね。』
そろそろ切り上げようとなぁなぁにすれば彼は早く帰りたいことを察してくれたのか「駅まで送りますよ。」と。優男かよ。
『…じゃぁ、お願いしようかな。』
きっと断っても彼は押し切ってくるだろう。ここは素直に受け取っとくが吉。古川君は隣に来て「鞄、持ちますよ。」と私のバックまでも奪ってくる。
『ありがとう。』
少し手が触れて思わず彼とは反対側に顔を背ける。イケメンはダメだ。塩顔というのか、あまり濃すぎない顔に黒髪。スーツのネクタイの柄が少し派手なのは若気の至りだろうか。
「ふふっ。かわいーですね。」
こいつはどのくらいの女の子を落としてきたのだろうか。『うるっさいっ。』と少し怒れば「すみません〜。」と間延びした声。駅までの数分は彼のお陰で楽しい時間となった。
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こはく - 尊いがすぎますね、尊4するところでした。と言うかしました。 (2023年3月21日 9時) (
レス) @page21 id: 5137519573 (このIDを非表示/違反報告)
何をするにも「ら」を言ってしまう人です - 初コメ失礼します!顔面手で押さえつけて天仰いでました!尊いｯｯｯｯｯｯ (2023年3月4日 23時) (レス) @page25 id: 3e8fde3e6c (このIDを非表示/違反報告)
シュークリーム - んやぁ〜！！！可愛い！癒されます！！ (2023年3月4日 22時) (レス) @page23 id: 8d2f6f943b (このIDを非表示/違反報告)
桜の穂 - 癒しです……顔の筋肉ゆるゆるになりながら読ませていただいてます、応援しています！！ (2023年3月4日 22時) (レス) @page23 id: f612835adc (このIDを非表示/違反報告)
白猫のテト - いつも楽しく読んでいます！主人公のgrさんに対する態度がすきです。 (2023年3月3日 16時) (レス) id: 8e42a39025 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：びとうぃーん。 | 作成日時：2023年2月28日 21時
