4匹目。 ページ5
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『ぞ、ゾム…?シャオ……なんちゃらくん?えっと…しょ、ショッピくん?
ん?ん?誰がどれ?』
こんがらがっている彼女は随分と滑稽だった。
「くくっ…」
と笑うグルッぺンを見逃さない彼女は『うるっさい。』と彼の背中を叩く。オスマンは最初こそ仲が悪いのかと思っていたが実情は仲の良い友人であった。
『もーわかんないっ!
今から、首輪とキャットフードとか、諸々買ってくるからこの家に猫たち慣れさせといて!分かった!?』
彼女は彼女で名前がわからず、どう接すればいいのかも分からないため外に出るようだった。
「あ、車出した方がええか?」
『うるっさい。要らない。
ってか歩いて5分圏内にホームセンターもスーパーもあるし。結構。』
『じゃーね。』
バタンっとドアが勢いよく閉まる音を聞きゾムとシャオロンが一瞬ビクッとする。
果たして家主がいないのに家にいて良いのだろうか?まぁ、いいか。考えるのが面倒になったオスマンは思考を放棄してショッピとチーノを出すことに注力した。
「んー、エーミールも出てこんなぁ。」
彼も警戒心が強いのかもうひとつのケースの端でうずくまっている。チーノとショッピは毛を逆立てていたがエーミールに至っては本当に怯えているだけだった。
逆に鬱、コネシマ、ロボロそしてトントン。この4人(匹)はトントンを先頭に外に出て固まっている。
やはり人間の頃の記憶があるのか吉野がいなくなるやいなやすぐに出てきた。
ガチャっ…と言う音で家の鍵がしまったことが確認できる。
tn「にゃぁっ、にやっ!(エミさん、出てきいや。)」
ut「にゃ、にゃぁ?(ここ、何処なん?)」
rbr「にゃぁ、にゃーにゃぁ。(見た感じ…広い家やな。)」
kn「に、にゃぉにゃあ!(あ、シャオロン達もおるで!)」
ut「にゃぁ、にゃにゃ、にゃぁ?(なぁ、マンちゃん、ここどこ?)」
そう鬱がオスマンの足の下に擦り寄る。オスマンも何となく言いたいことが分かったのか「ここはねー、君たちの新しいお家めうー。」と猫に向かって話す。
はたから見たら奇人でしかない。
kn「にゃぁ、にゃにゃん。にゃおにゃーにゃ?(なぁ、グルさん。俺らここに住むん?)」
「あぁ。彼女を癒してやってくれ。」
「お願いだ。」とコネシマの思っていることをしっかりと当て、それを踏まえて彼らにお願いをする。
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こはく - 尊いがすぎますね、尊4するところでした。と言うかしました。 (2023年3月21日 9時) (レス) @page21 id: 5137519573 (このIDを非表示/違反報告)
何をするにも「ら」を言ってしまう人です - 初コメ失礼します!顔面手で押さえつけて天仰いでました!尊いッッッッッッ (2023年3月4日 23時) (レス) @page25 id: 3e8fde3e6c (このIDを非表示/違反報告)
シュークリーム - んやぁ〜!!!可愛い!癒されます!! (2023年3月4日 22時) (レス) @page23 id: 8d2f6f943b (このIDを非表示/違反報告)
桜の穂 - 癒しです……顔の筋肉ゆるゆるになりながら読ませていただいてます、応援しています!! (2023年3月4日 22時) (レス) @page23 id: f612835adc (このIDを非表示/違反報告)
白猫のテト - いつも楽しく読んでいます!主人公のgrさんに対する態度がすきです。 (2023年3月3日 16時) (レス) id: 8e42a39025 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:びとうぃーん。 | 作成日時:2023年2月28日 21時