WESTERS (ページ2)

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side:黄

うちは7人兄弟

訳あって両親はおらんけど、まぁそれなりに生活しとる

俺はこの家の長男
近くの総合病院で医者をやっとる

今日は午後からなのでゆっくり

紫「うわ！やってもうた！！」

そう言いながらバタバタと降りてきたのは次男の崇裕

黄「ほら、食パンかじってき」

紫「サンキュー！」

知り合いのおっちゃんがやっとるパン屋で働いてる崇裕だが、
朝は弱いらしく月に何回かはこうやって遅刻寸前

赤「おっはー」

次に起きてきたのは4男の大毅

赤「今日はバイト、明日もバイト」

大学生になってからはバイトに勤しんでいる

黄「はい、起きる！学校遅刻するで！！」

桃「んぅ、、」

青「…………」

高校生やのに毎朝こうやって叩き起さないといけないのが、
5男流星と6男の望

黄「流星進路希望そろそろ出さなとやろ？」

青「んー、今の仕事続けるわ」

流星は学校に行く傍らモデル業をやっとる
街中に出かけた時にスカウトされたんやって

桃「俺はちゃんと推薦取るために勉強するから！」

今年高校生になった望は流星とは違いだいぶ真面目

橙「おはよー」

そして最後にチビを抱いて降りてきたのは3男の照史
専門学校を出て保育士やっとる

家事も完璧にこなすため、何かと照史に頼ってしまう

黄「おはよ、ともあかん？」

橙「あかんなぁ、37.8℃ってとこ」

黄「ありゃりゃ」

照史の腕の中で目を瞑ってるのが7男で末っ子の智洋

来年には小学生になるんやけど、
少し発達がゆっくりで、身体も強くない

やからこうやって熱出すことはしょっちゅう

緑「んぅ、、」

黄「おはよう、とも。」

まだ目が覚めきってないともは照史の胸に頭をグリグリしとる

黄「照史準備し？、とも預かるわ」

緑「っ、！、ふぇ、、あっく、、！！」

橙「ごめんなぁ、あっくんお仕事なんよ…」

俺に抱っこが移された途端照史に向かって手を伸ばしながら泣く

照史も名残惜しそうやけど、
ここでグズグズしとると、ともの切り替えが上手く出来なくなっちゃうから隙を狙って姿を消してもらう

緑「っ、ふぇっ、」

いつもは大号泣やけど今日は熱があるからちょっと静かめ