私を見て

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それからあっという間に時が過ぎて私は高校生になった。

この街から出て進学することも出来たが、自分が住んでいるこの街で進学を決めた。

先生方には申し訳ないと思ったが、再び新しいところに行くのが嫌だと思う弱い自分が居たから。

また自己紹介をして、周りが騒ぎ出すのが手に取るように分かっていたから。


私が入学するのと平行にお姉ちゃんもどんどん有名になって行った。

気づけばすごく遠い人の1人になっていた。

でも、それがかえって心地よかった。

私はお姉ちゃんとは別世界で暮らしているんだって思えたから。

学校でも妹だということで話題にされているみたいだが、こんな性格のこともあって近づいてくる人なんて居なかった。




〜
それから1年がすぎた。

やっとこの生活にも慣れてきた時に、私の生活は180度変化した。

また、お姉ちゃんが原因で……。


私はいつもお姉ちゃんに振り回される。

好きだけど、好きになれない。

だからそばに行けない。

隣にいれない。

いつか私だけを見てくれる人が現れることをずっと待っていた。

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