コンビニの常連客が推しだった件について[ま/ふ/ま/ふ]

06. ページ6

｢Aって歌い手とか知ってたんやね。｣
｢当たり前じゃないですか…｣

｢まぁええか、会えただけで嬉しいし…
さ、動画撮ろう！……まふ？｣

｢さかたんが本当に友達連れてくるなんて思ってなくて…あの、実は誰も呼んでません…｣

｢はぁ？！僕だって友達見つからなかったからめっちゃ焦ってたのに、なんやそれ…｣

｢ごめん、さかたん…！あと、Aさんも。｣
｢別にそれはええんやけどね。｣

(なんか、私は“ついで”みたいな感じ…まふくん、思ってたより感じ悪いんですけど…)

｢さかたん、Aさんっていつ帰るの？｣
｢皆でお泊まりしようかなって思ってたんやけど…駄目なん？｣
｢はぁ…？リスナーさんだよ？普通に困るから！｣

(嫌われてる感じが凄いし…もうここに居たくない。)

｢いいですよ、別に、早く帰ればいいんでしょう？まふまふさん目当てで来た訳じゃないですし？コッチは頼まれて仕方なくきてあげてるのにそんな態度とられたらねえ…｣

｢何この人…僕何かしましたか？｣

｢自覚無しですか…なら話にならないのでもう良いです、もう帰りますから、コンビニには絶対に来て下さいね、約束しましたから。｣

｢……………｣

｢え、もう帰っちゃうん？じゃあ、その前に連絡先交換しようよ！そしたらまた会えるやん。｣

｢…坂田くん、いや、坂田さん。私だけと交換なんて他のリスナーさんが可哀想ですよ？気持ちは嬉しいけど、またの機会でお願いします。｣

(またの機会なんて坂田さんとはもう無いと思うけど…)

｢やっぱり住む世界が違うんだ…｣

(好きだったのになあ、まふくん。)

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