7人兄弟の歯科物語4

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のぞむ :
「一緒に来てくれる？」

ともひろ :
「もちろん^ ^
一緒に行こうね」

のぞむ :
「…ありがとう」

ともひろ :
「それ飲んで寝よう？
朝日見に行くんでしょ？
もう少しでみんな起きてくるよ」

のぞむ :
「うん、薬もありがとう」

.

のぞむ :
それからは薬のおかげでぐっすり眠れて、気付けばアラームの音に起こされた。

みんなで歩いて朝日を見に行って、近くの神社でお参りして、宿に戻ってきてこれから朝食。

.

あきと :
「うんま〜♪」

たかひろ :
「ほんと幸せそうに食べるよな〜」

だいき :
「りゅうせい全然喋らないけど起きてる？笑」

りゅうせい :
「これやばい、めっちゃ美味い！
っぶはっ…ゲホゲホっ」

じゅんた :
「ははっ。笑
落ち着いて食いなよ。笑」

.

ともひろ :
なーんて楽しい朝食も終わり、今は少しまったりタイム。

じゅんた君とだいき君はいちゃいちゃしてて、たかひろ君はそんな2人を動画で撮ってて、あきと君はこの後のプランを調べてくれてて、りゅうせいは寝てて…。
のぞむは「眠い」って言いながら俺にもたれかかっている。
「重いからあっちで寝てよ」って言おうとしたんだけど、昨夜のことを思い出す。
もしかして薬切れてきたかな？

(コソっ)
「...大丈夫？」

のぞむ :
「...このままがいい」

ともひろ :
予想してた返事とは違う答えが返ってきた。
だけどしんどそうなので、このまま支えてあげる。


だいき :
「のぞむ〜何してんの。
じゅんた君にちょっかいだして遊ぼうよ！」

じゅんた :
「俺にちょっかい出さなくていーから！笑
のぞむも眠そうなんだし、ほっといてあげなよ」

たかひろ :
「あれ、のぞむ具合悪い？」

のぞむ :
たかひろ君の一言でみんなが俺を見る。
いつもポワ〜っとしてるくせに、こういうときは鋭い。

「…悪くないしっ！」

咄嗟に答えたものの、たかひろ君が近付いてくる。

たかひろ :
おでこを触ってみたけど、熱はなさそう。
気のせいかなと思ったけど、何かありそうなんだよな…。

「腹痛い？」

のぞむ :
「痛くない」

たかひろ :
「頭？」

のぞむ :
「痛くないから聞かないでっ」


あきと :
「のぞむ、口開けて？」

のぞむ :
「えっ…やだ」

たかひろ :
「え、歯が痛いの？」

のぞむ :
「聞かないでっ！」

ともひろ :
のぞむは兄弟の中で頭の回転は早い方だけど、今回ばかりはそれじゃバレバレよ…と心の中でツッコむ。



あきと :
「のぞむ？歯医者行ってこようか？」

のぞむ :
「ん…」

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