7人兄弟の歯科物語3

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たかひろ :
「やだなぁ...」

あきと :
「綺麗になってるからね。
動かないよー？」

じゅんた :
「痛いな。手ぎゅっとしていいからな」

だいき :
「…可哀想」

針みたいなのが抜かれると声をあげて泣くともひろに心が痛む。

ともひろ :
「ぅう…泣
やだって言ったぁ…泣
もうおしまい！」

たかひろ :
「これで最後な」

ともひろ :
「やっ！やっ！泣」

あきと :
「ごめんなぁ…
ちょっと頭押さえるな…」

ともひろ :
「んぅ！…やぁ…泣」

"グリグリ

ともひろ :
「ん"ーー！泣
グリグリっ…しないでっ…泣」


たかひろ :
「ん、おしまい。
仮の蓋だけさせてね」

ともひろ :
「…ぅう…泣」

.


たかひろ :
「終わったよ。
頑張ったね。

あきとと片付けていくから、じゅんた君とだいきは、ともひろと先に車で家帰ってて？」

じゅんた :
「わかった。ありがとな」

だいき :
俺にしがみついて泣きじゃくるともひろを連れて、家に帰った。

.


たかひろ :
「さすがに疲れたね。苦笑」

あきと :
「治療は慣れてるけど、やっぱり弟の治療だと心も痛いよね」

.


そして家に着くと時計はもう22時すぎ。

「ただいまー」

じゅんた :
「あ、おかえり」

あきと :
リビングでは、ソファに座るだいきの膝枕で眠る風呂の後で髪が濡れたままのともひろと、その髪をドライヤーで乾かすじゅんた君。

なんだこの光景。笑

だいき :
「あつっ！
ちょっと近いって！
足熱すぎ！もう何回目！」

じゅんた :
「ごめんって...笑」

あきと :
「だいきもじゅんた君もうるさいし、あんな耳元でドライヤーされててよく起きないね。笑」

じゅんた :
「俺うるさくないし。笑」

たかひろ :
「それだけ疲れてるんだろうね」


だいき :
「たかひろ君とあきと君も風呂入ってきたら？」

たかひろ :
「そーするわ」

.

風呂からでたらあきとがおにぎりを作ってくれていた。
…そーいや、ご飯食べてなかったわ。

あきとも風呂から上がって、じゅんた君、あきと、だいきと俺でおにぎりを食べていると、ともひろが目を覚ました。

だいき :
「あ、ごめんうるさかった？」

ともひろ :
「んーん。
俺もお腹すいた」

あきと :
「おにぎり食べる？」

ともひろ :
「食べる」

あきと :
「これ食べな？」

ともひろ :
「ありがと。
…美味しい」

あきと :
「よかった^ ^」

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