7人兄弟の歯科物語3

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"キュイーーーン

ともひろ :
…まだ終わらないのかな。
早く帰りたい。

じゅんた :
痛いのかな？
ともひろがモゾモゾと動きだした。
万が一大きく動いてしまっても大丈夫なように、からだをさするふりをして優しく押さえる。


ともひろ :
「…んーっやぁぁ」

たかひろ :
「お？痛い？」

フットペダルから足を離して聞いてみるけど、痛みはない様子。
ちょっと嫌になってしまったみたい。

あきと :
「嫌だけど頑張れてるよ^ ^
…あ、今日さ布団並べてみんなで寝ない？」

ともひろ :
「えっ？^ ^」

あきと :
嬉しそう…笑

「早く終わらせちゃお？」

ともひろ :
「…ん」

たかひろ :
「ふふ。^ ^
みんなで寝るの楽しみだね。

削るのあとちょっとだからね」


"キュイーーーン

だいき :
眉間に皺がよっているし、音も痛そうだけど大人しくしているから痛くはないのかな？
早く終わらせてあげて…そんな風に願い続けていたらやっと音が止まった。


たかひろ :
「頑張れてるよ。えらいな。
あとは神経の治療したらおしまいだからね」

ともひろ :
「…ん」

じゅんた :
俺ははじめてみたけど、まち針みたいなやつが出てくると、ともひろの手は震えだした。

あれどうするんだろう。
あれを口の中に入れるとか痛そうだな…。


たかひろ :
「頑張ろうな」


"グリグリ

ともひろ :
「んぁ"...泣」

あきと :
「痛いねぇ…えらいよ」

ともひろ :
「…や"ぁ…泣」

たかひろ :
「えらいえらい。
一回休憩な」

ともひろ :
「…もう嫌…泣」

たかひろ :
だいきやじゅんた君の手を振り払い、閉じることのできない口元を手で隠すともひろ。

ともひろ :
「…やぁだ…泣」

あきと :
「もうすぐ終わるよ？
手どかして早く終わらせちゃお？」

ともひろ :
「…やーだ…
もう帰る…
じゅんたくっ…じゅんた君…泣
おうち帰るのっ…」

じゅんた :
「んー？たかひろに治してもらってから帰ろうな」

ともひろ :
「…もうおしまい…泣
だいき君…泣
おしまいにして…」

だいき :
「おうち帰ったらみんなで寝るんでしょ？
早く終わらせて帰ろう？」

ともひろ :
「…んーん…泣
痛いのやだぁ！
もうしないで…！」

あきと :
「たかひろ君やっちゃお。
じゅんた君とだいき、手繋いでおいて？」

じゅんた、だいき :
「はい」


ともひろ :
「んっ、やだっやだっ。
離してっ。

ん"ぅう。痛いの…
や"めてぇ…
もっ、きらい…やぁだ…泣」

たかひろ :
「ごめんなぁ動かないよー？」

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