20ノ亊~彼岸花の亡骸 ページ21
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『交わるってどう云う意味か判ってる?』
冨岡「嗚呼、心得ている」
『判っているでしょ勝ち目はないと』
義勇は刀を取り出し正眼の構えをとる
冨岡「奴ばかり執着していた、俺には
寶、俺だけを見ていろ」
『貴方の口から其れが出てくるとは驚き
判ったわ、御要望通りにしてあげようかしら』
カチンッと鯉口を切り
刀を下へ下ろす
冨岡「……其れが貴方の刀か」
何処か違う異次元の刀に心奪われる
透明の刀は見るからに直ぐに砕けそうだ
『何年ぶりかしら抜刀をしたのは……
抜けたと云うことは貴方に価値が有るということ』
冨岡「…………いくぞ」
瞬時に動き真正面に向かってくるが
之は
冨岡「水の呼吸 肆ノ型 打ち潮」
かわしたその隙間を狙い技を発動する
『_______________……、』
________
_______________
彼は仰向けに夜空を見上げた
顔の近くには刀が地面に突き刺さっていた
冨岡「…………無念
一撃処か刀さえ触れることが出来なかった」
『残念ね、けど柱としての実力は有る
上弦の下位は倒せると思うわ』
冨岡「其れほど貴方が依存する奴は強いのか?」
『えぇ強い_______________
あれから何年も経っているとなると鬼は人を喰い強くなる……過去と比べ物にならないくらい強くなってるはず』
冨岡「そうか、」
『……そろそろ行かないとあまね様に叱りを入れられてしまうわ』
冨岡「A」
名前を呼ばれピタリと足を止める
彼はそっと立ち上がり耳近くで呟く
冨岡「……俺も成人で男だ、其のくらい判る」
『義勇?_______________』
冨岡「貴方が望むなら己を、差し出しても構わない」
彼女は照れたように視線をズラした
『してやられたものだわ、
私といる時と皆の前にいる時の人変わりよう
知られてしまったらまた嫌われるわよ?』
冨岡「………………嫌われてなど……」
彼女は優しく微笑んだ
視点を変えると
二人は鎹烏に見られないように
そっと手を交わり握っていた
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神龍 - 続きを楽しみにしています。頑張ってください! (2021年1月26日 11時) (レス) id: 9280cade43 (このIDを非表示/違反報告)
三隣亡 - 大丈夫です。今かなり忙しい時期ですからゆっくりで大丈夫ですよ。気長に待ってますね。続き楽しみにしています!これからも頑張ってください! (2020年10月15日 23時) (レス) id: a01fb1d9df (このIDを非表示/違反報告)
化学的酸素要求量(プロフ) - 三隣亡さん» そう言って貰えて嬉しいです!!ありがとうございます!更新遅くなってごめんなさい! (2020年10月5日 22時) (レス) id: ca4637bf7d (このIDを非表示/違反報告)
三隣亡 - とても面白いです!!これからも頑張ってください!続きを楽しみにしてます! (2020年9月15日 0時) (レス) id: a01fb1d9df (このIDを非表示/違反報告)
化学的酸素要求量(プロフ) - うんちっちさん» 有り難きお言葉に感謝します!ありがとうございます!! (2020年5月19日 22時) (レス) id: ca4637bf7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あゆみ | 作成日時:2019年8月21日 6時