玉柱は宵に現れる〈鬼滅の刃〉

10ノ亊~秘宝刀遊戯舞 ページ11

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『脅威では無いこと……』







底知れない威圧感に鬼達は身を構える








陸｢傲慢野郎、今此処で後悔しやがれ｣









『_______________……。』









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其の様子をたまたま通り掛かった



炎柱の煉獄杏寿郎と音柱の宇髄天元が



顔を見合って伺っていた









煉獄｢下弦が三匹、彼奴はどう引き寄せた｣




宇髄｢派手にやばいな、刀を抜く気配等ないしな
一応援護はするか、｣





煉獄｢否、俺は興味があるぞ
彼奴の戦いに、｣




宇髄｢いいだろう、此処で見物させてもらおうか
玉柱を名乗る宝月嫻Aの力を｣








木に上り別れ枝に座る男二人









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陸｢血気術……陰迷……っ？！｣







術を発動する前に


思考が追い付けない程の神速で首を斬る








『先ずは一匹、嗚呼そうね
下弦でも首を切られても死なない体でしたね失敬』









陸｢っく馬鹿な…………だが復活は出来る…｣







肆｢(速すぎて見えない……人間相手に？！
刀は抜いてない……あの小刀で首を斬ったというの)｣







『何故脆弱(ぜいじゃく)なのだ力を欲した十二鬼月の下弦は何故これ程弱い鍛錬にもならない
如何した？あれ程鷹揚していた顔が今では恐怖と畏縮している……我に教えろ何故貴様等は弱い
何故私を恐れる……』









狂っている





彼女に纏わりつく負のオーラが





心臓を縮める





死に近い走馬灯を見るそんな雰囲気に堕ちる









肆｢いや………可笑しいよこの人

こんなの無理……っ｣








弍｢おいっ背を向けるな！！｣









颯爽に逃げていく女鬼を彼女は逃がさなかった



手に持っていた小刀を投げ頸に命中する









肆｢何これっ抜けな、い……なんか急に喉が熱くなって｣







『全身が燃えるように痛いはず、其れは只の小刀ではなく紅榴石(ｶﾞｰﾈｯﾄ)で作られた物よ
数分すれば君は日光に照らされたように灰になり消える』








肆｢はぁ、はぁ……っいや｣






地面に這いつくばりながら逃げる鬼









『我が恐ろしいか？柱が怖いか？
我は弱い鬼が嫌いなのよ、特に貴方みたいな逃げる事しか脳にない糞鬼は……』









肆｢ひぃ……やめ、て｣









『死屍累々と還れ




玉の呼吸……零の型: 雫(しずく)星 』

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