[柊深夜] 血を拭いていては~彼岸~ (ページ4)

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story 51．ページ4

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五士｢でこれからどうする？｣

グレン｢兎に角、吸血鬼の居場所を見つける必要がある、そして真昼を追い掛ける……(親父が殺されるまで三十四時間を切った……必ず殺さねぇと)｣

深夜｢……ん、全員戦闘態勢に_______________｣

窓硝子を突破され、ワンピース姿の吸血鬼が現れる

グレン｢ノ夜！！！｣

吸血鬼｢おい人間共動くな、｣

美十｢吸血鬼？！なんでこんな所に！｣

一斉に、襲い掛かるが

吸血鬼は攻撃を全て受け止める

グレン｢(鬼を取り込み、さらに拘束を緩めてもここまでの差があるとは……)｣

一匹の吸血鬼の力は歴然、何人で襲いかかろうが

倒れる気配もない

吸血鬼｢たかが人間相手に二級武装をしろとクルル・ツェペシ様は仰られたが……成程、ただの人間が相手では無いと言うことか……だがこれなら行けるな｣

深夜｢はいはい、ちゃんと後ろ見てね～｣

吸血鬼｢っな！！｣

背後にいた者は五士の幻術によるものだった

根暗ましによって、吸血鬼に混乱をさせる

グレン｢うぉおおおお！！！｣

吸血鬼の腕と足を斬る

吸血鬼｢お、まえら……こんな事をして…っが！…｣

グレン｢よし……此奴から情報を聞き出すんだ｣

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『哀れね______________……』

暮人の従者である葵が出した紅茶を飲む

暮人｢何がだ｣

『必死に彼達が足掻いたところで、どうせもう決まっているんでしょ』

暮人｢だが、奴らは生き残る｣

『そうだとしても、一瀬グレンの暴走を止めるのは至難の業よ』

暮人｢お前が止めればいい｣

『人任せばかり……これだから人使いの荒い柊様は嫌いなの』

紅茶を飲み干し、立ち上がる

暮人｢俺とお前ならいいコンビだと思うが｣

『…………死んでも御免よ、それにその言葉の本当の意味は〈俺の女になれ〉でしょ？』

暮人｢嗚呼そうだ｣

『まぁ、貴方の素直な意見は嫌いじゃない……けど私達が手を握ることは一生ない』

暮人｢_______________一生か？｣

『そうだと信じるわ、私には深夜が……』

言葉が詰まってしまう、私はまだ彼を認めてない？

疑念の気持ちが頭に広がる