[柊深夜] 血を拭いていては~彼岸~ (ページ3)

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story 50．ページ3

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『_______________……京都？』

深夜｢うん、理由は言わなくても分かるよね｣

『随分と、一瀬グレンの肩を持つのね

勝手に京都に行けば、罪を着せられるわよ』

深夜｢……救いたいんだグレンも、グレンの親父さんも……だから京都にいる柊真昼を殺す｣

『私は何も手伝わないわよ深夜』

深夜｢分かってる、血飲む？｣

彼女は機嫌が悪いのか、険しい顔で断る

『結構よ、血欲がないの』

深夜｢そっか……用が済んだらすぐ戻るから

_______________ねぇ A｣

『……？』

深夜は視線を地面から私の目を合わせる

深夜｢危険な事してないよね……｣

『……大丈夫よ、』

何処か安心しきれない声の響きに

深夜は無理な笑いをとる

深夜｢なら良かった……じゃあ行ってくる｣

『いってらしゃい』

何だろうか、この重苦しさ

二人の地にきっぱりと罅(ひび)が割れたような

お互いが背を向き合っている状態

『_______________……仲間か……私も随分

嫉妬深くなったものだ』

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京都

五士｢取り敢えず最短ルートで行くか｣

グレン｢ああ、そうだな……あんま目立たねぇようにしねぇと｣

深夜｢ここ京都の下に吸血鬼の女王が居るって……何か鳥肌立つ｣

美十｢ちょ、ちょっとそんな不気味なトーンで言わないでくださいよ｣

五士｢にしても深夜様、A様にこの行動のこと口外したんでしたっけ？｣

深夜｢うん、言わなくても分かってたよ｣

小百合｢よく許してくれましたね｣

時雨｢確かに｣

深夜｢許してくれたって言うか

興味が無かったみたい｣

グレン｢何だお前ら喧嘩してんのか？｣

深夜｢いやそんな事はないと思うんだけど……

あっほら見えてきよ、今日の宿｣

美十｢ここって……｣

五士｢街道沿いのラブホ……これは燃えるな！｣