+29.天使のような人 ページ29
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暇が合っては少女の家に出入りしていた
必ず冷えた麦茶を出して可愛いらしい顔付きで笑む
『乱歩さん、殺す事は悪でしょうか』
花を見つめながら生き物同士の食物連鎖を眺める
普段
当たり前だろうという光景
いざ頭を凝らして見ると不思議な感覚に陥る
乱歩「モノによるかな如何して?」
『父が良く私に言い聞かせてた言葉で
色を見るものは形を見ず形を見るものは質を見ず
解釈すれば人間とは1つの物だけしか見えなくなってしまうと善悪の判断すら付けられない』
幼い少女がこれ程理解出来ていると言葉に迷う
『何時しか人は善悪の判断が出来ないのではと少し怖くなったのです』
僕は心の中で誓っていた彼女を枯らせては成らない
利口で有れば有る程悪に染まりやすい
寶僕は彼女に頭を撫でるのだ
野心も少しあるが一番は大事な花を枯らしたくない
乱歩「Aちゃんは大丈夫だよ、必ず綺麗な花を咲かせるからね」
数年後マフィアに所属していると耳を挟んだ
別に絶望はしていない
彼女が選んだ道だ何も強い感情は無かった
嫌悪を催す悪女だと噂されていた時は正直驚いたが
薔薇に棘があると思えば大したことは無い
人は成長すれば弄れ者を覚える
根は優しいあの天使のような人だとずっと思っていたが
ただ、
僕は後悔した
大人になった今も頭を撫でて入れば、と
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乱歩「Aちゃんが亡くなっ、た?
_______________……嘘だ、」
福沢「特務課から報せが合った、所属する研究室に王冠が襲撃したそうだ、花が添えられていた……残骸は血の海、そこに彼女の血痕が確認された。」
与謝野「乱歩さん……」
気が動転しそうな勢いだが
彼は冷静になり考える
乱歩「違う、」
国木田「乱歩さん?」
乱歩「……彼女は生きてる」
敦「でも血痕の後が見つかって……異能力も無いとなると」
乱歩「其れでもあの子は簡単に死ぬような花じゃない」
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化鮎(プロフ) - 小桜さん» 読んでくださってありがとうございます🥺🥺やっぱすぐに予想着きますよね笑。お褒め頂きありがとうございます!とても嬉しいです! (2021年11月30日 23時) (レス) id: ca4637bf7d (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - ヤバいです……!めっちゃ泣けました。黒幕はだいたい予想ついてたけど、それ以外にも驚きの連続で、飽きることなく読めました。最高の作品をありがとうございます! (2021年11月29日 21時) (レス) @page50 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あゆみ | 作成日時:2019年4月26日 19時