+3.勘繰り愚美と探偵社 ページ3
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国木田「そんな事はどうだっていい皆社長から聞いてるだろ」
敦「聞いてるって何のことですか」
まだ入って間もない敦と鏡花は頭にハテナを浮かべる
国木田「間も無く異能特務課の者が視察に来る筈だ
言わば之は異能組織の安定を守る為だと思ってくれ」
鏡花「判った」
国木田はクルリと椅子を回転させ二人を見つめる
何かありそうな夥しい雰囲気である
国木田「呉々も気を付けろ」
敦・鏡花「?」
国木田「今から来る奴は魔女だ兎に角恐ろしい…見ろ今の太宰を!!」
敦「うええ?!だ、太宰さん?!」
毒キノコを食べた以上に青ざめた顔で
不安が汚点と変わる
国木田「この通り探偵社全員奴のことに頭がいっぱいだ」
周りを見渡すと普段と違う落ち着きのなさ
与謝野さんまでもが頭を抱えていた
敦「ど、どんだけやばいんですか…」
国木田「兎に角何かを言われても平常心で」
鏡花「探偵社の皆が支障を果たすのなら社長にお願いして来させなければいい」
ナオミ「それは私達もお願いしたのだけれど」
谷崎「社長自身も彼女の事を娘のように可愛がっていて」
与謝野「無思慮だと言っても社長も何も言わないのだよ」
太宰「乱歩さんは平気のようだけどね」
漂う悪の雰囲気に息が詰まる
その瞬間
扉の鈴が鳴る
現れたのは漆黒の黒髪に映える赤い口紅
世に美しいものはこの事ではないかと言えるほど
容姿も姿もいい彼女が現れた
敦「…女の人……」
探偵社全員息を飲み遅れて挨拶をする
国木田「お待ちしておりました碓氷さん…報告書が有りますので彼処に…」
『相変わらず陰気臭いわね、出迎えもなし、今日の所全員勢揃いと言う事はお暇のようね事務の仕事が溜まってはいえど武装探偵社の名が廃る……相変わらずパッとしない面子だわ』
敦「(そうきたか!!!明らかに性格が悪そうな)」
鏡花「(魔女…)」
国木田「それはすみません…然し之も社長から頼まれた依頼ばかりですので皆精を出して励んでいます」
『どうでもいいけれど、
ちょっと気に食わないわね太宰!!!!』
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化鮎(プロフ) - 小桜さん» 読んでくださってありがとうございます🥺🥺やっぱすぐに予想着きますよね笑。お褒め頂きありがとうございます!とても嬉しいです! (2021年11月30日 23時) (レス) id: ca4637bf7d (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - ヤバいです……!めっちゃ泣けました。黒幕はだいたい予想ついてたけど、それ以外にも驚きの連続で、飽きることなく読めました。最高の作品をありがとうございます! (2021年11月29日 21時) (レス) @page50 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あゆみ | 作成日時:2019年4月26日 19時