犬派なんだね伏黒くん

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伏黒 side








『お待たせお待たせ〜はやく食べよ！』




俺より少し遅れて部屋に戻ってきた高橋。

そして不自然に五条先生と目配せしてる




…この人たちなんなんだ？ほんとに






「そのまえに、」





電気がぱち、と消えて真っ暗になる




停電か？でもカーテンなら朝開けてたはず…








『伏黒！誕生日おめでとー！！』


「おめでとうー！！！」






「…は、？」




パン！という勢いのいい音と同時になにかが自分の頭に降りかかった




…クラッカー？





『誕生日だったでしょ？2日過ぎちゃったけど』



「いや〜当日は僕がどうしても行かなきゃいけない任務があってね、Aと相談してイブにずらしたの！」




遅くなってごめんね、と五条先生に言われる


…なんか変だと思ったらこういうことか、





『ちょっと黙ってないでさ、感想とかあるでしょ』





「……嬉しい。ありがとう」




『相変わらず反応までつまんないやつだね〜』



「黙ってろ」








親の顔なんて思い出せなければ、親に誕生日を祝われた記憶すらなかった



小学校に上がった頃からずっと五条先生に面倒みてもらって自分の誕生日は津美紀と二人で祝ってもらって。





そこに1人、Aが加わった





ただそれだけなのに何故かすごく嬉しかった







「マジで嬉しい。ほんとにありが…」









『っはは！！顔面パイ大成功ー！！！』



「ウケるねー！あ、恵動かないで！この写真一年に見せちゃお〜」



『ね、先生後でそれ送ってよね！』



「まかせなさい！」









…前言撤回。早く帰れ暇人共









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