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『離して!伏黒は両手空いてなきゃダメでしょ!!』
「その足の遅さで言うかよ!!今は離れた方が危険だって分かんだろ!!」
手を繋いで引っ張ってもらうように走る
術式的に両手を使う伏黒からしたらこのままだとただの足手纏いじゃん。
「来るぞ!!」
「 " 止まれ " 」
…呪霊の動きが止まった瞬間一気にたたみかけてやる
「百斂」
「高橋!!」
伏黒の手を振り払い、距離を詰めて、敵の攻撃源のような玉状のものに触れる
そう。この術式は "触れさえすれば" こっちの物
指を鳴らすと私たちの方を向いていた針先が呪霊の体を突き刺す
「…?」
『っしゃあ!!』
加茂さんって人…ツノに傷付けてた、
もしかしてその部分だけ脆いのかな。次狙おう
建物の外に出て屋根の上に飛び移る
「狗巻先輩が止めてくれる ビビらずいけ」
『私も行く!!』
伏黒が指示した鵺の後ろに乗り刀を鞘にしまう
一瞬でも手のひらで触れればあとは遠くから攻撃できる、なら
この一回でツノに触れればかなり戦いやすくなる…!
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…はずだった。
棘先輩の喉は限界
呪言を発する前に吐血してしまって、呪霊はもちろん止まらず私と鵺の心臓あたりを突き刺す
うまく避けられて左腕の付け根あたりだったし鵺が居てくれたおかげで貫通はしなかったけど、
どうせなら貫通してでも触れられてれば良かったのに。
『あ、てか君ら大丈夫?!』
「自分の心配しろ馬鹿!!」
伏黒に怒鳴られてハンカチを押しつけて止血する
棘先輩はそこまで強い呪言を発してなかったのに喉が潰れた…ってことはそれほど格上
「高菜」
視界の隅で伏黒の肩に手を置く先輩が目に入る
『…!まって先輩、だめ!!』
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「 " ぶ っ 飛 べ " 」
その言葉と一緒に後ろに倒れた先輩の元に私は急いだ
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Koharu(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!こういうのを求めてました!よければまたいつか更新して頂きたいです! (1月20日 13時) (レス) @page36 id: 6d361b0b5a (このIDを非表示/違反報告)
氷姫 - スッゴいこの作品好きで、大分前からみてます!応援します! (2022年10月29日 10時) (レス) @page36 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
ま - 初めてまして!コメント失礼します。私は伏黒恵くんの夢小説は初めて読んだのですが貴方様のおかげで一気に沼りました!どうか、ずっと待っている読者様のために続きを書いてくださることを願います。 (2022年9月18日 23時) (レス) @page34 id: 64c6fd4413 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - めちゃくちゃ面白いので更新再開して欲しいです!! (2022年2月12日 6時) (レス) @page36 id: 64bb885ea9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆま(プロフ) - すごくおもしろいです!続き楽しみにしてますね♡ (2022年1月24日 10時) (レス) id: b67279cd9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きむだんご | 作成日時:2021年2月5日 23時