犬派なんだね伏黒くん２

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七海side




最悪だ。



" あの子は一人にさせんなよ。"



五条さんにあれだけ念を押されたのに高橋さんとはぐれてしまった



とりあえずどこにいったのか慌てて探していると、突然さっきまでいた階段の辺りの方から特級並みの強い呪力を感じる






高橋さんが危ない…！！









急いで走っていくとそこにいたのは紛れもなく高橋さんで、


信じ難いがその呪力は彼女から出ていたものだった。




「高橋さん！！」



『あ、噂をすれば。もうどこ行ってたんですか〜』



気付いていないのだろうか、腕から出血してるし制服の布だって破れて痣が露出している



「どこ行ってたか聞きたいのは私の方…

っ！！」




話してる途中でいきなり倒れるから焦って近くに行く



「大丈夫ですか！！

高橋さん？！




高橋さん！！」





返事が無い彼女の傷口を胸ポケットに入っていたハンカチで止血し、そのままおぶると建物を出た









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…


五条 side




七海から突然電話がきて、Aが…なんて言うから急いで高専の医務室に来た




「出血多量。貧血で気失ってるだけだ

治療もしたし命に別状はない」



「はあ…」


ほんと焦った、と思わず本音を零す



「…すみません、私のミスで」


「いや、七海は悪くないよ。
任務行くならこうなるかもってわかってたことだし」




そう。分かってたこと


それで最悪死んでしまうんじゃないかって僕が恐れてて、Aをあんまり任務に行かせなかった理由。





「お前らなあ…そんな暗い顔しなくても1時間もすればこの子も起きる。この程度の怪我でよかったな」




「…うん。じゃあ僕は仙台に恵と新入生を迎えに行ってくるよ」





1時間か……起きる頃には恵だけでも送れるかな







「新入生…？」




「面白い子でね〜、



ちょっとイカれてんの。ここが」





こめかみの辺りをとんとん、と指で指す







特級呪物食べちゃった同級生なんてAにはサプライズが過ぎるかな。









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