ちゃんと言わなきゃ分かんない【狗巻棘】

ツナ！ ページ10

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朝、何故か付き合ったのが真希たちにバレていて、いきなりとあるテストをさせられている。
そのテストとは……



「こんぶ。」



『………っ…』

『…分からん』



「おかか！！！」



「いや分かれよ」



おにぎり語チェックだ。
恋人になったんならおにぎり語くらい簡単に理解できるよね？というパンダの発言から始まったこのテスト、恐らく…いや絶対一点も取れない。

恋人関係になったとはいえ、今まで一ミリも理解できていなかった言葉を一瞬で分かるようになるなんて…漫画やアニメの世界みたいな話、あり得る訳がない。



「俺たちでも分かるのに 恋人 のAサンは分からないのかぁ〜？？残念だなぁ〜？？」


『ぐぬぬ………はがいかぁ〜っ………』



「ツナマヨ〜、明太子……？」


『…う〜ん、なんて言いよるかは分からんけどなんか胸がきゅ〜ってなる。』



もう一度、別の言葉を言ってみたが雰囲気できゅ〜っとなっているだけで言葉の意味はなんにも分かっていない。



「惚気はいいて」


「なんで好きなのに分かんないんだよ、それが不思議でたまんねぇ。」



『……私も分からん。』


「お前全部分かんねぇじゃねぇか」



『ん〜…だってぇ……筆談でどうにかなるし……』


「おかかぁ……ツナツナ、しゃけっ！」



必死に身振り手振りをして伝えるが頭の中が？でいっぱいになった様な顔をしていて、隣に座っていた真希は思わずため息をついていた。



『…で、でも！！ぜぇったい！絶っ対！分かるようになっちゃるけんね！！』


「ていうかなれ、じゃないと困る。」




いつAが言葉を分かってくれるか。それは分からないけど、あの時言った言葉は




　 「ツナマヨ、おか、か……」



　 「おかか……」



　「ツナマヨ〜、明太子……？」



　 「おかかぁ……ツナツナ、しゃけっ！」




全部理解できるまで、

　
　 答えは絶対教えてあげない。

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