ちゃんと言わなきゃ分かんない【狗巻棘】

いくら？ ページ8

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『おはよ』



いつも通り一番最後に来たAはまだ眠そうにしていた。



「おぉ、A。結局あの後起きてこなかったな、」



『起きたは起きたっちゃけど…ねむたかった。』



「死んだかと思ったぞ」



『そげんこと言わんでよ〜。あ、昨日部屋に運んでくれたの棘？』



「しゃけしゃけ！」



『…ノート見たやろ』



「お！…かかぁ……？」




どうやらバレてしまったようだ、まぁバレてからが始まり何だけど。




「ツ、ツナツナ。」



『…ん？』



「…すじこ、しゃけ明太♡」



『はっ…！？』




真希達に聞こえないようにAの耳元で囁くと、Aの顔がぼっと赤くなった。




「え？今なんて言ったんだよ！」



「A顔真っ赤だな、もしかして〜？」



『も、もう！おちょくらんといて…！』




まぁやっぱりふざけてると思われるよね。でも反応はあったし…




「おい棘〜、何したんだよ〜？」



「教えろよ〜！」



「おかかおかか！」



「てかAが反応したってことは意味が分かったってことだろ。呪言は使えないだろうし、」



「どうなんだよ、A」



『…何でもなか。』



「いくら、」



『え、紙？………分かったばい。』



「しゃけ！」



「マジで何してんだ？」



「なー。」



渡した紙には［ 今日伝えたいことがあるから16時に教室に来て ］と書いた。
来てくれるようだし、時間までの間心の準備をしておこう。

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