君に似合う花 (ページ44)

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「A。大丈夫か？」

さっきまで囲まれてた、首領が気が付けば隣にいた。

『大丈夫です、少しお酒は飲みましたが酔ってはいないと思います。』

「そうか、」

『よく来られるんだすか、こんな所。』

「滅多に来ない。変に目立つから。」

『確かに、すぐ囲まれてますもんね。』

「ホントにするのか、」

『はい、』

「そうか。」

首領は心配してくれてるんだと思う。

入ってからずっと妹のように接してくれて、

心配してくれて、

1度、珍しく酔った首領に

“エマ”と呼ばれた。

きっと誰かと重ねてるんだと思う。

「……そろそろ、ダンスの時間か、、｣

『だ、ダンス！？』

意外なダンスに、思わず声が出た。

「踊るか？」

そう笑ってくれた首領の笑顔は、とても綺麗だった。

『踊ってくれるんですか？』

まるで、バーにいた時のように

誘惑するように笑ってみれば、

少し驚いた顔をした後に、

手を差し伸べてくれた。

楽しかった。

『首領…踊れるんですね…』

「舐めるな、」

『凄かった、、です、、』

「それなら良かった。」

首領と踊るのはとても楽しかったけれど、

目立ちすぎてしまったようで、

首領はダンスのお誘いに囲まれていた。

「Aちゃん〜。」

『蘭さん、』

女の人の香水がすごい着いてる蘭さんがやってきた。

「俺とも踊らない？エスコートならできるよ。」

意外なお誘いで、

少し驚いた。

『酔っ払ってますか…？お水貰ってきますよ…？』