君に似合う花 (ページ4)

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「Aちゃん、今日は一段と仕事早いねー。」

『今日は楽しみな事があるので。』

そう笑って見せると少し嫌そうな顔をしていた。

『蘭さん…？』

「またバーに行くの？」

少し驚いてしまった。

『今日はココさんとです。』

そう言うと少し安心したようで複雑そうな顔をしていた。

「ココねぇ～。」

バーはいつも夜の“オンナ”になって行く場所でまぁ、ただ飲んで終わりなんだけど…。。

蘭さんはそんな私を申し訳なさそうな顔をして見る、

そんな顔見ないで欲しい。

期待しちゃうから、そんな顔見せないで。

「喰われないようにね。」

そう優しく笑う、いや意地悪く笑う貴方を

どうして嫌いになれないんだろう。

『ごござぁんんん……』

「わーかったから、泣くな。」

あの後、超特急で仕事を終わらせ

まだ書類が残っていたココさんの仕事までも終わらせて

ココさんが経営している居酒屋に来ている。

「んで、今日の相談は。」

『……ま…。』

「なんだって？」

『蘭さんの首にキ゛ス゛マ゛ガｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ』

｢わーかった、分かった。おれもちらっとみえた。」

『やっぱりそうですよね。あんなに見えるところにキスマつけてるんですもん……。』

「そんなの今に始まったことじゃないだろ。そんなに落ち込むことか？」

『落ち込みますよ、、』

「悪かった、悪かった。」

『今日はココさんの奢りですか』

「え？」

『奢りなら、、機嫌直します』

「ったく、お前は、あざといやつだな。」

優しく頭を撫でてくれて、それが嬉しくて、気持ちが良くて、トロンってなってるのが自分でもわかった。

「あー、、そんな顔、俺以外の前で見せたら食われんぞ。」

特に灰谷兄にな。