君に似合う花 (ページ25)

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コツコツと、規則正しいテンポでAちゃんの部屋へ向かう。

よかった〜アジトと直結の部屋にいてくれて。

でも可愛かったなぁ……ほんとに。

部屋へついて、3回ノックをする。

部屋の中にAちゃんはいるようで、ｶﾀｯと音がした。

『ねぇ、、Aちゃん？？？』

『なんか、凄い可愛いこと言って逃げちゃったけどさぁ？お説教終わってないよ？』

自分でもわかる、今の声はいつもより甘ったるい。

だってあんなに可愛い事を言われて甘やかさないわけがない。

「…………いないです」

『んー。いるよねぇー。』

「口が滑ったんです、すみません、だから命だけはお許しください。」

『え、何俺Aちゃんの中ですごい悪党になってたりする？そんなに人バンバン殺らないよ？？？』

Aちゃんが答える回答は一つ一つ面白くて、

早く顔が見たくなる。

『んー。開けてくれないなら、他の子のところ行くよ？』

気になった、今度はどんな回答をしてくれるのか、

どんな顔で、答えてくれるのか、

興味が湧いた。

「……どうぞ。。他のところへ行ってください、」

少しの沈黙の後、少し震えた声でAちゃんはそう答えた。

「帰ってこられるときには、お仕事。終わらせておくので、楽しんでください。」

あぁ、

本当に可愛い子だ。