君に似合う花 (ページ3)

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『おはようございます.』

「お。おはよう。」

アジトに着くと竜胆さんとばったり遭遇した

『蘭さんは……？』

「まだ寝てんじゃねぇかな。」

『わかりました、ありがとうございます。』

「起こしてこようか？」

『いえ、大丈夫ですよ、』

「なにか飲むか、、？」

『自分で入れますよ。竜胆さんも何か飲まれます…？』

「珈琲で頼んだ。」

『どーぞ。』

「砂糖、」

『小さじ1杯入れてありますよ。』

「、、、流石。」

ふふっと笑って、竜胆さんは珈琲を飲んだ。

「Aちゃん、、？」

『蘭さん、おはようございます。』

眠そうに目を擦りながら蘭さんは部屋から出てきた。

よかった、女の人は今日はいないみたい。

「おはよ、兄貴。」

竜胆さんは蘭さんのことを兄貴と呼ぶ。

でもたまに、ごく稀に兄ちゃんって、呼んでる。

それが可愛くて、思わず頬が緩んでしまう。

「なぁに、、ニヤニヤしてるの？Aちゃん、｣

『んへ、、、、にやけてましたか、、？』

「ニヤニヤだったよ～。」

「兄貴も珈琲飲む？」

『いれますよ？？』

蘭さんは少し崩れたパジャマを着て、椅子に座っていた。

あっ、キスマークだ。

心の中に灰色のモヤモヤが溜まる感覚。

きらい。

『どうぞ。』

「んー！Aちゃんがいれた珈琲は相変わらず美味しいねぇ。」

『ありがとうございます。』

珈琲机に置き、書類を取って席に着いた。

「えぇ、Aちゃん。もう仕事始めるの？」

『蘭さんが報告書をためてるので。』

「うぅーん。。つめたぁいー。竜胆ぉー！｣

「それは兄貴が悪い。」

「りんどぉ、、、」

「朝から賑やかだな。」

『ココさん！』

「おはよう、A。」

優しく頭を撫でられた。

気持ちがいい。

「Aちゃんはほんとココに懐いてるよね～。」

「まぁ、愚痴聞いてやってるからな？」

『その節は大変お世話になっております…』

「えぇ？俺も聞くよー？」

「上司には言いたくねぇんだとよー。」

ぷすーと蘭さんは頬を膨らませて、部屋へ戻って言った。

『ココさぁん、、』

「おぉ、分かった分かった。今日飲みな。」

『ありがとうございます…』