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マイキー side ページ17
初めて見た時。
エマと重ねてしまった。
真っ直ぐな目。
きっと笑ったら、ふわりと花が咲いたように笑うだろう。
でもお前はここにいるべき人間じゃない。
汚れるべき人間ではない。
真っ白なキャンパスに、
白、茶色、青、赤、黄色。
そんな、多種多様な色を重ねてしまえば、
きっと真っ黒に染ってしまうから、
だから、
だから、
入れる気なんてなかった。
薄暗い部屋で、俺と2人。
数時間、いやもう数十時間まで行くだろう。
ずっと目を合わせていた。
だから、
ダメだと思った。
尚更こいつはここにいてはいけないと思った。
でもいて欲しいとも思った。
正義を摂るか、
欲を摂るか。
そんなの欲しかとれなかった。
だからせめての報いで、
証だけは、入れさせなかった。
入れさせたくなかった。
こいつは俺から離れていく。
なら、最初から傍にいる証なんていらない。
あいつは、黙って、
頷いていた。
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作者名：しゃけ。 | 作成日時：2021年11月1日 19時
