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東隊VS斉藤隊 第二戦目 ページ11

辻side

俺はいつも、Aちゃんに助けて貰ってた。俺の方が年上で、男なのに。何一つ、彼女には敵わなくて。そんな自分が嫌いで、情けなくて、悔しくて。
昔は、しんちゃんってぼくの手を引いてくれる君が、少しずつ大人になり、今は新くんって呼び俺を頼りにしてくる。それが、何よりも嬉しくて、心強くて。彼女があの時の俺を、これからかっこよくなるって言ってくれたのがとても嬉しかった。俺の自信になった。

Aちゃんのおかげで、今の俺は此処にいる。修くんや、雫とチームを組むことができた。全部、彼女と出会えたからなんだ。

だから、俺は負けない。負けるなんて、許されない!

辻「施空孤月っ!」

三輪「っ、、、シールド!」

うまくかわされた。流石に、一筋縄ではいかないか。

三輪「いい目をするようになったな。迷いのない、鋭い目だ。俺は、辻。お前よりも長くボーダー(ここ)にいるからよく知ってる。その目を持つやつほど、良い勝負が出来るっ!」

ドドドド

辻「シールド!」

アステロイドか。三輪もAちゃんと同じ万能手。中距離から近距離を得意としている。離れた距離からも、攻撃されるのは厄介だな。ポイントまでの距離はまだあるし、出来るだけトリオンは温存しておきたい。さぁ、どうするべきか。

三輪「バイパー!」

まずい、あそこの壁を盾にして防ぐか。

ドンッ

辻「うっ」

少し、爆風で腕を掠めたか。トリオンが勿体無いな。

三輪「どうした、辻。そんな程度では、俺には勝てないぞ」

確かに。経験も技術も上の三輪には、勝てない。けど、それでも東隊に勝つための作戦を修くんが考えてくれたんだ。俺は、それを遂行しなければいけないんだ!

辻「そうかもね。でも、三輪は気を緩め過ぎじゃない?足元には、気をつけないとね。」

俺も、今回グラスホッパーをセットしてみた。思ったより飛ぶみたいだから、気をつけないと。

三輪「!?まさか、新トリガー、、、!」

俺も、自分の足元にグラスホッパーを出して、一歩踏み込む。うわ、思ったより感覚取りにくい。でも、これで直ぐにポイントまで運べる。

辻「施空孤月」

三輪「くっ、シールド!」

キンッ

あ、思ったより遠くに飛んじゃった。仕方、ないか。というかこれ、狙撃手に狙われるよね!?

雫「新之助、狙撃注意!」

辻「!
  シールド!!」

ガンッ

えっ、本当に狙撃された?雫に言われて、全防御しなかったら危なかった。ナイスだよ。

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作者名:犬塚みかこ | 作成日時:2022年12月28日 21時

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