鴉の恩返し。 (ページ8)

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マルフィさんがやってきて3日が経った。

ずっと続いていた雨もすっかり止んで、雲一つない空を久しぶりに見た。

マルフィさんと過ごしてわかっていく事が少しずつ増えていく。

「今日も私は美しい…」

マルフィさんはさっきから自分用の手鏡を見つめている。

「マルフィさん…今日も絶好調ですね」

私が少し呆れた様子でそう言葉をかけると
マルフィさんは当たり前だと言わんばかりの顔でこちらを見てきた。

「当たり前だろう？この身体、容貌は主様から頂いた自慢の物だ。あぁ、いつ見ても美しい…ワタシィ…」

そう言うとすぐ鏡に顔を戻した。

マルフィさん、主さん？が大好きなんだなぁ…

自分にここまで自信が持てるのは逆に羨ましいと思ってしまう。

「そうだ、マルフィさん！久々に晴れたことですし、外に少し出てみませんか？」

「あぁ、勿論。Aの住んでいる街をあまり知らないからな。是非案内してほしい。」

「勿論です！！」

そう言って私達は家を出た。