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私が会計をすませると、店員さんからおまけでもう一つ同じキーホルダーを貰った。
「マルフィさん、さっき店員さんに頂いたので是非貰ってください。」
私がそう言ってマルフィさんに烏のキーホルダーを渡すと
「いいのかい…？是非頂くよ。ありがとう。」
マルフィさんは心なしか喜んでいるように見えた。
どんどん日が暮れた。
私が帰ろうとすると、マルフィさんが
「少しだけ、寄り道をしないか。」
そう提案したので私達はよく星の見える場所へと移動した。
到着すると、マルフィさんは黙って景色を眺めていた。
「…美しいな」
その声はどこか寂しげな、悲しいような気がした。
マルフィさんは私の方を振り向いて、口を開いた。
「Aに話さなくてはいけないことがあるんだ」
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作者名：佐伯 | 作成日時：2017年10月16日 23時
