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「＿＿＿って言うことがあってね。すごく嫌だったの。」
「そうか。そりゃ、可哀想だったな。」
セニョールはそう言いながら女の人達と楽しそうにしている。というより、女の人達が一方的に楽しそうにしてる感じの方が強いかもしれない。
女の人達はコソコソと私のとこを「A様本当に可愛いわ。」なんて言ってる。私見聞色が強いので、それがよく聞こえた。
「セニョール、ヴァイオレットはもうそろそろ任務に行かせてもいい頃だと私思うんだけど、どうかな。」
「お前がそう言うなら大丈夫だろう。」
セニョールはいつものように赤ちゃんの服を着ていた。
その服装の理由は一度も聞いたことがない。
けれど、セニョールから毎日のように聞いていた彼女の名前を聞かなくなったのはいつからだっただろうか。
私は、なんとなく彼の過去が見えた。
「ねぇ、セニョール。」
「なんだ？」
「ドフィを一人にしないでね。」
私がそう言うと、セニョールはフッと笑って当たり前だと言ってくれた。私はそれが何より嬉しかった。
ねぇ、セニョール。私は結構好きだったのよ。
貴方が恋人の事を話す時の顔が。だってすごく楽しそうに嬉しそうに、愛おしそうに相手のことを話してくれるんだもん。聞いてるこっちが恥ずかしくなってくるくらい。
「またね、セニョール。」
「あぁ、またな。」
セニョールはそう言って手を振ってくれた。
ねぇ、セニョール。愛って難しいのね。
あんなに輝いていた貴方もすごく悲しそうな顔をするようになったもの。どんなに見た目がいい女の人が周りにいてもきっと意味なんてないのよね。
「A様！ここにいらしたんですね！！」
「ヴァイオレット、思ったより早かったね。」
息を切らしながら私に駆け寄ってきたのはヴァイオレットだった。彼女は今では私の護衛をしている。私たちの歪な関係に違和感を抱かずには居られなかった。
だから、私は彼女から逃げる生活を送っている。
「次こそは目が覚めたらまずベルを鳴らしてくださいね。」
「うん、頑張るね。」
私がそう言うと、ヴァイオレットは困ったような顔をしていた。
私はまだ息も整っていないヴァイオレットを置いて歩き出した。そんな私を見て彼女は私の後ろを着いて歩き出した。まるで親鳥を追いかける雛鳥のようだ。
私はそんな煩わしさとヴァイオレットから逃げるように花畑へと向かった。
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楸(プロフ) - ユイさん» 最後の方にまだコラソン出てくる予定だから楽しみにしててぇ！！更新遅杉田玄白で申し訳ないのですがこれからも頑張ります！！ (2022年11月23日 13時) (
レス) id: 94f21122e4 (このIDを非表示/違反報告)
楸(プロフ) - ひなたさん» ありがとうございます！大丈夫です！ただこの作者更新頻度がとてつもなく遅いよ、とだけお伝え頂ければ幸いです！ (2022年11月23日 13時) (レス) id: 94f21122e4 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - ちょっと、友達におすすめしたいです。許可をください (2022年11月23日 11時) (レス) id: 766649bc8e (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - うわああああああコラソンんんんん！！初コメ失礼します！面白いです！これからも応援してます！投稿頑張ってください！ (2022年10月15日 18時) (レス) @page17 id: 546cca6b35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楸 | 作成日時：2022年9月27日 22時
