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早川「……マキマさん…」
寝言の第一声がそれだった。
心底失望したよ早川先輩。せめて姫野先輩って言って欲しかった。私のロック画面は姫野先輩なのに、なんで先輩のロック画面は違うんだよ。ちなみに私のホーム画面は虫鹿先輩。
私のスマホで先輩が勝手に自撮りしてた時の写真だ。
パワー「こやつ頭が終わっておるな。」
貴「パワーちゃんは怖がりだもんね」
パワー「……ワシはウヌ嫌いじゃ。」
パワーちゃんはそのうち岸辺さんと会うんだろうな。
可哀想に、今の私より嫌いなやつがすぐ出来るよ。
そんなことを考えながら私はすました顔をしていた。
だって、そんなこと言っても意味ないし。
何より私は明日に備えて早く寝たいんだよね。
貴「パワーちゃん、下着貸してくれない？」
パワー「貸す！その代わりウヌの血をくれ！」
貴「覚醒したみたいに賢いね、いいけどさ。」
私は大人しくパワーちゃんにコップに入れた血を上げた。その代わりにパワーちゃんの服やらなんやらを借りた。ベットはないので普通にリビングで寝た。
朝起きたら身体がバキバキすぎてビビった。
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次の日の朝
早川「起きろA、姫野先輩のとこ行くぞ。」
目覚めた一言目がそれだった。
私は素早く起き、朝の準備を適当に済ませ、早川先輩の前で敬礼した。準備完了までにかかった時間は5分となかったと思う。
レデイとしては有るまじき事実だが姫野先輩の為だ。
貴「準備終わりました、早川先輩！！」
早川「姫野先輩の案で昼からラーメンだ。食えるか？」
少しばかり震える手を後ろで握りしめながらいつものように乾いた笑顔を浮かべて私は早川先輩に返事をした。
もうすぐサムライソードとの戦いが始まる。
貴「余裕です、姫野先輩の為なら女でも食えます。」
パワー「ワシは人間5人は食えるぞ。」
早川「お前らもう黙れ、行くぞ。」
そうして私たちは３人で早川家を出た。
その後に起こったことを説明するには私はあまりに語彙力がなかった。怖いなんて言葉じゃ足りない。私の今までのどんな経験よりも怖かった。
涙が出ない事をこんなに有難いと思ったことは無かった。
貴「……はぁ……ぁﾞ……クﾞソﾞｯ…」
沢渡「AA……やっぱこっちにいるよな。」
頭からポタポタと垂れる血だけが私の生存を確かな物にした。
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楸(プロフ) - ひなたさん» 分析能力が高すぎなコメントありがとうございます！そう言っていただけると本当に嬉しいです。この作品は少し難しく執筆が難航していたので語彙力豊富な感想でとても励みになりました。これからも頑張ります！！ (2023年3月30日 11時) (
レス) id: 22f489ff48 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - すごい…語彙力がなくなるぐらい凄かったです…。綺麗でとても難しい感情もあるのに全体的なまとまりがあって、かつ、主人公ちゃんの物語を上手くはめ込んでいて、読んで行きながらパズルが完成していくかのような満足感が半端なかったです…。めっちゃ応援してます！！ (2023年3月29日 2時) (レス) @page35 id: 44a03850b3 (このIDを非表示/違反報告)
楸(プロフ) - ？？？さん» すいません、涙かっさらってしまいました。涙は罪の悪魔が美味しく食べましたのでご安心を。これからもひっそりと更新頑張ります。 (2023年3月15日 0時) (レス) id: 94f21122e4 (このIDを非表示/違反報告)
楸(プロフ) - ハルヒさん» もうほんとかっこいいですよね、これからも更新頑張ります。応援ありがとうございます！ (2023年3月15日 0時) (レス) id: 94f21122e4 (このIDを非表示/違反報告)
楸(プロフ) - 海獣さん» かなりわかりみ深いです。自分でも書いていて、えぇめっちゃ好ことか思ってます。見てくれてありがとうございます、更新頑張ります！ (2023年3月15日 0時) (レス) id: 94f21122e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楸 | 作成日時：2022年12月8日 16時
