バディ・新人 ページ2
半泣きになりながら見た東京駅は
水面に浮かぶ平等院鳳凰堂のようだった。
親戚に引き取られたと思ったら
デビルハンターになれって言われて
その後、手続きが済んだ事を伝えられた。
高校を卒業したその日に、私は東京に来た。
「おっ、来たきた。こっちだよ〜！」
目の前に見えてきたのは生姫野先輩。
ミステリアスで艶っぽいな雰囲気が非常にスコ。なんてボディラインだ。ダイナマイトボディにあのスーツとシャツの隙間がなんとも言い難い、そしてあの髪型。まだ原作前のちょい長めな感じ。一言にまとめると、"好き"。
貴「本日からお世話になります。Aです。よろしくお願いします。」
「かったいねー、私が君の担当の姫野だよ。よろしくね新人ちゃん！」
貴「は、はい！姫野先輩！」
姫野先輩は私の肩を組み、キャリーケースを持つと私を引っ張ってどこかへ連れて行く。
やだ怖い！！何されるのどこ連れてかれるの？！！
いやだ、もう帰りたいよ。バディとか絶対組めないよ。庇って死なれたりしたらほんとにやだよ。もう既に心折れかけてるよ。
姫野「Aちゃんはさ、なんでデビルハンターなったの？」
貴「親が死んで、親戚に勝手に書類送られてました。」
姫野「あははっ、かわいそー。」
貴「ｳｸﾞｯ、ﾑ…ﾑﾈ…」
姫野先輩の笑顔が尊すぎる。
そして、その勢いで抱きしめられて胸が私の顔を圧迫してる。もうこのまま死にたいよ！！悪魔に殺されるなんて死んでも無理！！
帰りたいよぉ、実家に帰らせて……。
貴「う…」
姫野「う？」
貴「うわぁぁああああ！！もうやだァァァァ！！」
私がそう言うと姫野先輩は驚いたみたいにわぁって言ってた。
何よわぁって！！可愛いかよ！！好きだよこの艶っぽい女！！アキくんとの事応援してたのに、してたのに！！！いやぁぁぁぁあああ！！もう嫌だ！！全部真っ暗だよ世界！！
私は叫びながら道の真ん中で崩れ落ちて泣いた。
姫野「よーしよし、お姉さんが話聞いてあげるから。」
貴「ｸﾞｽﾞｯ……けしからん胸……好き…」
姫野「あ…Aちゃんってコッチ？」
貴「私は…ムキムキ消防士さんが好きです」
私は泣きながらそう言って姫野先輩に手を引かれ歩き出した。
拝啓、お母さんお父さん
私は将来夢だったムキムキの消防士さんとの結婚を諦め
公安対魔特異四課でデビルハンターをやっています。
そっちに行くのは早そうです。
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楸(プロフ) - ひなたさん» 分析能力が高すぎなコメントありがとうございます！そう言っていただけると本当に嬉しいです。この作品は少し難しく執筆が難航していたので語彙力豊富な感想でとても励みになりました。これからも頑張ります！！ (2023年3月30日 11時) (
レス) id: 22f489ff48 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - すごい…語彙力がなくなるぐらい凄かったです…。綺麗でとても難しい感情もあるのに全体的なまとまりがあって、かつ、主人公ちゃんの物語を上手くはめ込んでいて、読んで行きながらパズルが完成していくかのような満足感が半端なかったです…。めっちゃ応援してます！！ (2023年3月29日 2時) (レス) @page35 id: 44a03850b3 (このIDを非表示/違反報告)
楸(プロフ) - ？？？さん» すいません、涙かっさらってしまいました。涙は罪の悪魔が美味しく食べましたのでご安心を。これからもひっそりと更新頑張ります。 (2023年3月15日 0時) (レス) id: 94f21122e4 (このIDを非表示/違反報告)
楸(プロフ) - ハルヒさん» もうほんとかっこいいですよね、これからも更新頑張ります。応援ありがとうございます！ (2023年3月15日 0時) (レス) id: 94f21122e4 (このIDを非表示/違反報告)
楸(プロフ) - 海獣さん» かなりわかりみ深いです。自分でも書いていて、えぇめっちゃ好ことか思ってます。見てくれてありがとうございます、更新頑張ります！ (2023年3月15日 0時) (レス) id: 94f21122e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楸 | 作成日時：2022年12月8日 16時
