入学 ページ2
「おはよー」
『おはよう』
「今日から高校生だな」
そう言って笑うのは私の彼氏である千切豹馬
私たちは今日から羅古捨実業、通称羅実高校に入学する。
「サッカー部どんなやつがいるかなー」
『強豪校って言うぐらいだし強い人たちはいっぱいいそうだけどね』
「まぁどんなに上手くても俺が全員ブチ抜くけど」
『…言うと思った』
相変わらず自信満々な豹馬を見て思わず笑みがこぼれた
「何、笑ってんだよ
世界一になるのは俺だ!」
「とりあえず羅実で名をあげないとなー」
そう言いながら真剣な顔で計画を立てる豹馬は誰よりも輝いて見えた
「そういえばAは部活どうすんの?」
『どうしよっかなー』
「…嫌かもだけどさ俺、サッカー部で待ってるから」
普段わがままな豹馬が私に気遣ってるのがわかって少し心が傷んだ
『うん。考えてみるね。』
そういったときの私の笑顔は誰から見てもぎこちなかっただろう
「おう!俺が世界一までつれてってやる!」
『当たり前でしょ、埋もれないでよ。』
(豹馬はあの日交わした約束を忘れないでいてくれてる
私のサッカー人生が終わったあの日のことを)
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作者名:リナ | 作成日時:2024年4月27日 21時