【暗殺教室×文豪ストレイドッグス】On the day when it rains 。Anotherstory。 【裏切り】

。。番外編。。 ニーナ様リクエスト ページ31

可笑しいと思ったのは、Aの携帯の電源が切れたからだった。
身の安全の為にGPS機能を搭載していたのだが、電源が切れたことでその反応も消えた。
外出中は特に電源を切るなと云っていた、これは可笑しい。


俺の心配のし過ぎかもしれないが、Aや優雨、虹架に何かあったら生きていけない。









「なァ、今A達は＿＿＿＿」








流石に仕事を放り出すのは頂けない。
部下に頼んでA達の安否を確認してもらうことにした。


不安に駆られ乍ら部下の報告を待っていると、予想は的中した。









「中原幹部補佐とお子様が行ったショッピングモールで、敵組織から襲撃に遭ったようです!!」








ポートマフィアなら襲撃も致し方無い。Aもそれ相応のことをしてきた。だが、それを黙っている奴が居るだろうか。



必ず、助け出す。




俺は首領の元迄急いだ。









「失礼します、中原ですッ」







首領は何も知らないのか、エリス嬢と遊んでいた。(一方的に話していた、と云う方が屹度正しい。)









「おや、如何したのだい？そんなに切羽詰まって」

「A達が行ったショッピングモールで、襲撃に遭ったそうです。応援の許可を下さい」

「勿論だ。無事に連れて帰るのだよ、中也君」

「御意」









部下を連れ、車を走るせ、家族の元へ。


A、優雨、虹架、どうか、どうか無事で居てくれ。




ショッピングモールに到着すると、中から銃声が聴こえた。彼奴等に向けて撃ったものならば、容赦しない。



俺は、走った。



何処に居るか判らない家族を探して、虱潰しに、各階を。
そして最後に辿り着いた屋上、其処に三人は居た。


姿を見た刹那、俺は自我を忘れそうな程怒りに満ちた。

子供達は無事だった。泣いているようだが、傷を負った様子は無い。
問題は、Aだった。敵組織の奴らに殴られ、蹴られ、血を流していた。幸いにも、重傷ではなかった。




「パパ、ママが!!」そう、二人が云った。









「赦さねェぞ手前等ァ……!!!」

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