雨が292粒。 ページ47
横浜に戻り、中也さんと外食に行く予定だったのだけれど、一つ問題が起きてしまった。
「クッソ。あの店潰すか。」
「ちょちょちょ!!唯の手違いなんですから其処迄する必要無いですって！」
予約していた筈なのだが、何らかの手違いで其れが無いものとされていたのだ。
「悪ィな、名前。」
「私は大丈夫ですよ。それに、向こうの方から代わりにお店紹介して貰ったじゃないですか。其処行きましょう。」
「東京だぞ？時間掛かるし、」
「善いんですよ。中也さんと居る時間増えるのは嬉しいですから。」
「……行くぞ。」
中也さんの車に乗り込み、東京を目指す。彼と居ると時間が短く感じる。だからだろう、気付いたらもう東京に着いていた。
あのお店から紹介して貰った処は、完全個室の有る高級店。
「結構善い処ですね。」
「まァ、あの店の系列店だからな。」
「早く行きましょ！」
「判った判った。ったく、見た目は大人なのに中身は子供だな。」
「十五だから子供で善いんですよ〜。中也さんは歳の割に身長ひく……早く中に這入りましょう！」
中也さんからの威圧が凄かった。
中也さんは低身長だが顔は整っている。後、体格も善い。世の女子が好きな感じだろう。
大人っぽい処も有り、何時もの服でもそう見える。今日も見慣れたその服だ。
私は黒地に白が処々這入ったドレスに黒の外套。
店員さんに名を告げれば中に入れてくれた。
ディナーも美味しく、バレンタインに外食に行くという恋人らしい事も出来た。チョコを渡せば、彼は喜んでくれた。
「今度は何だ？」
「フォンダンショコラです。姐さんにも手伝って貰ったので、美味しく出来てると思います！」
「食うの勿体無ェな。」
「そうですか？あ、何なら今度御菓子作りますよ、中也さんに。」
「善いのか？仕事で忙しいだろ。」
「中也さんが喜んでくれるなら、それで満足ですから。」
中也さんは嗤って、有り難な、と頭を撫でた。
頭痛がした。そして何故か、胸、心も痛くなった。
「中也さん、早く横浜帰りましょうか。中也さん家行きたいです。」
其れから目を背ける様に云った。
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バンビ(プロフ) - ぬうさん» いえいえ！ (2017年4月5日 17時) (
レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう - ありがとうございます！ (2017年4月5日 16時) (レス) id: 16fdde5e77 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - ぬうさん» 矢印を押してからアルファベットを打ったら出来ると思います！ (2017年4月5日 14時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう - あの、パスワード認証の大文字の打ち方がわかりません。どうするんですか？ (2017年4月5日 14時) (レス) id: 16fdde5e77 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - アオアオさん» コメントありがとうございます!!祝いの言葉まで！次も頑張って書きます！ (2017年2月15日 21時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：バンビ | 作成日時：2017年1月31日 21時
