雨が287粒。 ページ42
二月十四日のバレンタイン当日、私と中也さんは漸と学校に行けた。其れ迄仕事で学校を休んでいた。今日は遅刻だが。
今日の夜は中也さんと外食故、非常に楽しみだ。
「おは…え？」
学校に行けば、前原君が岡野さんにチョコを渡していた。
理由を聞けば、昨日の放課後の事が原因だと云う。
昨日の放課後、岡野さんと前原君が一緒に帰っていた。其の場面を殺せんせーが覗いていて、前原君はそれを逆手に暗殺を目論んだ。其の為に先ず、岡野さんをカラオケに誘ったのだとか。
だが、彼女は前原君の作戦を聞かされて居なかった。
然も、彼に協力した他の生徒が殺せんせーを襲撃したのと、岡野さんが前原君にバレンタインチョコを渡そうとしたタイミングが重なってしまい、彼の作戦が彼女に伝わった。
策略に巻き込まれたと判った岡野さんは、渡す筈だったチョコと共に、前原君の顔に蹴りを入れた。
そして殺せんせーからお説教され、岡野さんからもう一度チョコを貰わなければ、内申書の人物評価を『チャラ男』にすると云われた。
だが、岡野さんはチョコをくれる気配が無いから、前原君は試行錯誤しているのだと。
私はそれを聞いて、盛大に嗤ってしまった。
「待って前原君、其れは駄目だよ!!あはははっ！」
「名前、笑うなぁ!!」
「否だって、やば過ぎるよ。プッ。あはははっ！めっちゃ面白い！」
嗚呼、嗤い過ぎてお腹が痛い。
中也さんには、嗤い過ぎだろ、と云われてしまう始末だ。
「まぁ、でもさ、自業自得だよね。」
「辛辣だな…」
「名前の言葉が胸に刺さる。」
取り敢えず頑張れー、と軽く応援しておいた。すると、中原さん、と殺せんせーに声を掛けられた。
「体調は如何ですか？」
「もうすっかり。」
遅刻したのは仕事が有ったからだが、勿論そんな事は云えない。なので、体調不良という事にしたのだ。
「あ、そう言えば、チョコ、頂きましたよ。ありがとうございました。とても美味しかったです！」
「いえいえ。あれ購ったのは姐さんなので。でも、喜んで頂けたみたいで善かったです。」
「何処のお店のお菓子なんですか？」
「横浜に有る店ですよ。善ければ行ってみて下さい。品揃えが豊富なので。」
今度行ってみます！、と笑顔で云う殺せんせーに無性に殺意が湧いた。
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バンビ(プロフ) - ぬうさん» いえいえ！ (2017年4月5日 17時) (
レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう - ありがとうございます！ (2017年4月5日 16時) (レス) id: 16fdde5e77 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - ぬうさん» 矢印を押してからアルファベットを打ったら出来ると思います！ (2017年4月5日 14時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう - あの、パスワード認証の大文字の打ち方がわかりません。どうするんですか？ (2017年4月5日 14時) (レス) id: 16fdde5e77 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - アオアオさん» コメントありがとうございます!!祝いの言葉まで！次も頑張って書きます！ (2017年2月15日 21時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：バンビ | 作成日時：2017年1月31日 21時
