検索窓
今日:7 hit、昨日:5 hit、合計:127,258 hit

。。2 ページ32

私という事は、ポートマフィアに潰された組織の残党か何かか?







「嬢ちゃんがと或る奴等と一緒に居るのを見てな。捕まえて其奴等誘き出そうと目論んでた。」







矢張り、うちが潰した処か。



私の所為で関係の無い二人が巻き込まれてしまった。




そう思うと罪悪感が湧いた。







「後免、二人共。私の所為でこんな目に…」


「名前ちゃん…」


「中原さん…」


「二人は関係無いのでしょう?なら、解放して。私一人捕まえられて居れば善い筈よ。」







せめてもの罪滅ぼしだ。それに、私一人に成れば、此奴等を如何にか出来る。異能を使っても、何ら問題は無い。







「目撃されちまったから、そう易々と帰すわけにはいかねぇんだよ。」






本当に如何しようか。帰るのが遅く成れば、中也さんが異変に思って探すだろう。其れ迄時間稼ぎでもするか?



否、律に知らせて貰った方が早いな。其れ共、既に連絡が行っている可能性も有る。




律の事だ、連絡はもうしているだろう。




という事は、中也さんが来る迄時間稼ぎ出来るか。




出来る。二人には何もさせぬ様に気を配ろう。







「じゃあ、二人には手を出さないで。私の所為なのだから、凡ての責任は私が負う。」


「ほお……いいぜ、お望みどおりにしてやるよ。」






二人は驚き、私を見た。そんな事駄目だと、二人の目はそう物語っていた。




何をされるかなんて目に見えている。





善かった、初めては終わらせといて。




男達が近付き、私の服に手を掛けようとする。





其の時、扉が勢い善く開けられた。



全員が其方を見た。







「おいおい、俺の女に手出して善いと思ってンのか?あ"ァ?」






夕日を背に、浮かぶシルエット。



嗚呼、善かった。来てくれて。







「中也さん。」


「遅くなった。場所特定すンのに時間掛かっちまってよ。此処ら辺、電波が入り組んで梃子摺った。」


「いえ、来てくれて助かりました。」


「お喋りしてる余裕あんのか?」







近くに居た男が私の髪を掴み上げた。








「穢ェ手で名前に触ってンじゃねェよ。触って善いのは俺だけなんだよ。」


「生意気な餓鬼だな。チビのお前一人で何が出来るんだよ。」







あーあ、怒らせちゃっただろうな。餓鬼だとかチビだとか、中也さんには云っちゃいけないのに。







「二人共、今から私が善いって云う迄目開けちゃ駄目だよ。」







驚き乍らも二人は目を固く閉じた。

。。3→←番外編 。。青空様 リクエスト



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (146 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
275人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

バンビ(プロフ) - ぬうさん» いえいえ! (2017年4月5日 17時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう - ありがとうございます! (2017年4月5日 16時) (レス) id: 16fdde5e77 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - ぬうさん» 矢印を押してからアルファベットを打ったら出来ると思います! (2017年4月5日 14時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう - あの、パスワード認証の大文字の打ち方がわかりません。どうするんですか? (2017年4月5日 14時) (レス) id: 16fdde5e77 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - アオアオさん» コメントありがとうございます!!祝いの言葉まで!次も頑張って書きます! (2017年2月15日 21時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:バンビ | 作成日時:2017年1月31日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。