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私という事は、ポートマフィアに潰された組織の残党か何かか?
「嬢ちゃんがと或る奴等と一緒に居るのを見てな。捕まえて其奴等誘き出そうと目論んでた。」
矢張り、うちが潰した処か。
私の所為で関係の無い二人が巻き込まれてしまった。
そう思うと罪悪感が湧いた。
「後免、二人共。私の所為でこんな目に…」
「名前ちゃん…」
「中原さん…」
「二人は関係無いのでしょう?なら、解放して。私一人捕まえられて居れば善い筈よ。」
せめてもの罪滅ぼしだ。それに、私一人に成れば、此奴等を如何にか出来る。異能を使っても、何ら問題は無い。
「目撃されちまったから、そう易々と帰すわけにはいかねぇんだよ。」
本当に如何しようか。帰るのが遅く成れば、中也さんが異変に思って探すだろう。其れ迄時間稼ぎでもするか?
否、律に知らせて貰った方が早いな。其れ共、既に連絡が行っている可能性も有る。
律の事だ、連絡はもうしているだろう。
という事は、中也さんが来る迄時間稼ぎ出来るか。
出来る。二人には何もさせぬ様に気を配ろう。
「じゃあ、二人には手を出さないで。私の所為なのだから、凡ての責任は私が負う。」
「ほお……いいぜ、お望みどおりにしてやるよ。」
二人は驚き、私を見た。そんな事駄目だと、二人の目はそう物語っていた。
何をされるかなんて目に見えている。
善かった、初めては終わらせといて。
男達が近付き、私の服に手を掛けようとする。
其の時、扉が勢い善く開けられた。
全員が其方を見た。
「おいおい、俺の女に手出して善いと思ってンのか?あ"ァ?」
夕日を背に、浮かぶシルエット。
嗚呼、善かった。来てくれて。
「中也さん。」
「遅くなった。場所特定すンのに時間掛かっちまってよ。此処ら辺、電波が入り組んで梃子摺った。」
「いえ、来てくれて助かりました。」
「お喋りしてる余裕あんのか?」
近くに居た男が私の髪を掴み上げた。
「穢ェ手で名前に触ってンじゃねェよ。触って善いのは俺だけなんだよ。」
「生意気な餓鬼だな。チビのお前一人で何が出来るんだよ。」
あーあ、怒らせちゃっただろうな。餓鬼だとかチビだとか、中也さんには云っちゃいけないのに。
「二人共、今から私が善いって云う迄目開けちゃ駄目だよ。」
驚き乍らも二人は目を固く閉じた。
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バンビ(プロフ) - ぬうさん» いえいえ! (2017年4月5日 17時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう - ありがとうございます! (2017年4月5日 16時) (レス) id: 16fdde5e77 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - ぬうさん» 矢印を押してからアルファベットを打ったら出来ると思います! (2017年4月5日 14時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう - あの、パスワード認証の大文字の打ち方がわかりません。どうするんですか? (2017年4月5日 14時) (レス) id: 16fdde5e77 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - アオアオさん» コメントありがとうございます!!祝いの言葉まで!次も頑張って書きます! (2017年2月15日 21時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:バンビ | 作成日時:2017年1月31日 21時