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朝、起きると私は見知った部屋に居た。其処は間違い無く、私自身の部屋。




だが、昨日は父の部屋で寝た筈。




若しかして、と思い、姿鏡に駆け寄った。



写っていたのは、私。太宰さんでは無く、私だったのだ。






「戻った…?」





私は部屋から出て、中也さんが居るであろう客室に向かった。



扉を開け放ち、中也さんの寝ている寝台(ベッド)にダイブした。下から、うおっ!、という声が訊こえた。







「中也さん!起きて下さい!」


「名前のお陰で厭でも起きたわ…」


「見て下さい!私、戻ったんです!!あ、正確には私達!」






中也さんの微睡んでいた目は一気に見開かれた。そして上体を起こし、本当に名前か?名前なのか?、と私の頬を軽く叩いた。腕も掴んで、本当に私だと確かめる様に。






「はい!正真正銘、水嶋名前です!」





善かった、という声と共に中也さんに抱き締められた。私も抱き締め返した。戻って善かったと思い乍ら。



昨日、全くと云って善い程中也さんに触れられなくて、中也さん不足だ。







「中也さん、接吻して下さい。」


「嗚呼。昨日は出来なかったからな。」






彼は私の頬に手を添え、接吻した。そして、啄む様に接吻し始める。



段々止まらなく成りそうだったので、一旦中也さんを止めた。




それに、確認したい事が有った。太宰さんもちゃんと戻れているかだ。







「太宰さん見に行きませんか?」


「……仕方無ェな。」






二人で太宰さんが寝ている父の部屋に行った。




見ると太宰さんは、気持ち善さそうに眠っていた。







「起こすか。」


「え。」


「おい、糞太宰起きやがれ。」






無理矢理太宰さんを起こす中也さん。太宰さんは顔を顰め乍ら起きた。



そして、戻っている事を理解すると、嬉しそうだけど少し残念そうな顔をした。







「もう少し名前ちゃんを堪能したかったのだけれど……仕方無いか。」


「私は戻れて善かったです。でも、結局何も判らずじまいでしたね。」


「世の中には、知らねェ方が善い事も有るンだろーよ。」






正に、世にも奇妙な物語。




∞----------------------∞----------------------∞

はい、三つ目終了で御座います!



猫バカ様から、入れ替わりでした!入れ替わる伽羅は此方で決めさせて貰いました。





猫バカ様、リクエスト有難う御座いました!!┏○┓




何か御座いましたら、コメントまで!↓↓↓

雨が283粒。→←。。4



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バンビ(プロフ) - ぬうさん» いえいえ! (2017年4月5日 17時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう - ありがとうございます! (2017年4月5日 16時) (レス) id: 16fdde5e77 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - ぬうさん» 矢印を押してからアルファベットを打ったら出来ると思います! (2017年4月5日 14時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう - あの、パスワード認証の大文字の打ち方がわかりません。どうするんですか? (2017年4月5日 14時) (レス) id: 16fdde5e77 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - アオアオさん» コメントありがとうございます!!祝いの言葉まで!次も頑張って書きます! (2017年2月15日 21時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:バンビ | 作成日時:2017年1月31日 21時

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