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雨が153粒。 ページ15

「判らなく有りません。でも、私は貴方の殺り方は好みません。」


「君の居る世界では、好き嫌いでは生きていけないだろう?」


「手前…!」






今にも殴り掛かりそう勢いの中也さんを太宰さんが止めてくれた。






「理事長、貴方の云う通りです。ですが今此処でそれを云うのなら、私は容赦しませんよ?」


「怖い事を言うね。だが君は私に従わざるを得ないと言う事を分かっているかい?」






理事長は教室から出て来て、私の肩に手を置き、






「私が君の事をここにいる全員にバラしてしまえば、君は罰を与えられない。そうだろう?氷のアリスさん。」





耳元でそう言われた。



私は目を見開き、瞬時に理事長を見た。






「なっ…!!」


「すまないとは思うのだがね、仕方無い事なのだよ。」






怒りが込み上げ、舌打ちをした。



皆は驚いていた。私がそんな事をするとは思っていなかったのだろう。






「一つ云って於きます。私は理事長、貴方に殺せんせーを殺されたく有りません。」


「中原さん…!先生、」


「ちょっと黙ってて下さい。…これは浅野君にも云いましたが、」





今度は私が理事長の耳元で、





「幾ら理事長でも私の邪魔をするなら、消しますよ?」





と云った。



理事長は学秀と同じ反応を見せた。





「恐ろしい事を言うね。でも、君の担任が私とのギャンブルに勝てばいい。それだけの話だよ。」





すると理事長は教室へと戻って行った。



そして、殺せんせーの肩に手を於いて、





「さぁ、チャレンジしますか?これは…あなたの教職に対する本気度を見る試験でもある。


私があなたなら…迷わずやりますがね。

殺されたくないと言ってくれている生徒もいるんですから。」





殺せんせーは意を決したように、もちろんやりましょう、と椅子に腰掛けた。



最初は数学から。



殺せんせーが冷や汗をかき、青ざめているのが判る。





「開けた瞬間、解いて閉じれば爆発しない。あなたのスピードなら簡単かもしれませんね。」


「あ、もちろんです。」





理事長に返事をした後、殺せんせーは問題集を開いた。

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ベベンべエエェェ - 何か自分が恥ずかしいデス… (2021年9月14日 21時) (レス) id: ce3d8a7ebf (このIDを非表示/違反報告)
ベベンべエエェェ - 私誰かが憎しんでる顔とか、絶望してる顔大好きなんですよね…何時の間にかドエスになってたり… (2021年9月14日 21時) (レス) id: ce3d8a7ebf (このIDを非表示/違反報告)
永眠(プロフ) - あの、すみません。この次の小説にパスワードが着いていて、書かれてある通りに打ったり、コメントでみたパスワードを書いたんですけど、開けなくて。どうしたらいいですか? (2020年7月8日 13時) (レス) id: b1f570929b (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - 零魔さん» コメントありがとう!!そう言って頂けて、嬉しい限りです!ありがとうございます! (2018年3月16日 9時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
零魔 - 凄い! (2018年3月15日 22時) (レス) id: 8e0c5fded6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:バンビ | 作成日時:2016年12月29日 14時

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