103 出逢う前の彼について ページ8
ある日 蝶屋敷で
『えっ……たった二月で柱に?』
胡蝶「ええ。しかもAさんと同い年の男の子です」
『!!』
その言葉にAは目を見開き俯いた。
胡蝶「Aさん?(もしや複雑でしたかね…自分と同じ年でそんな人がいるのは)」
だが胡蝶の心配は杞憂に終わる。
『凄いです!!同い年でそんな人がいるなんてっ尊敬します!』
顔を上げたAの瞳はとても輝いていて、本心から言っているのだとはっきり分かった。
『才能もあるんでしょうけど、二月で柱なんて相当な努力をされたんでしょうね…私もその方を見習って、より一層精進します!!』
胡蝶「…ふふっ」
『? どうしました?』
胡蝶「あ、すみません。てっきり複雑だったかと思って…同い年ですが、Aさんよりも後輩に当たるのに柱なんて」
『あ、はは……むしろ才能が違いすぎて、嫉妬も湧かないですよ。どちらかというと…嬉しいです』
胡蝶「嬉しい?」
『同い年で柱…年齢や経験の壁を越えて、その地位まで上り詰めた……きっと周りの人達の、これからの若い隊士を見る目も変わると思います』
胡蝶「!…そうですね……あ、Aさん」
『はい?』
胡蝶「その子、蝶屋敷へたまに来ることにもなってますから、その時にでも紹介します。Aさんに是非仲良くなってほしいんです」
『えっ?だ、大丈夫でしょうか?そんな凄い方が私なんかと』
胡蝶「Aさんなら大丈夫ですよ!あの不死川さんや伊黒さんとも仲良しですから」
『仲良しとは違う気も(汗)…でも、そうなれたら嬉しいです!』
胡蝶「(時透さん、記憶障害や言い方のせいで孤立しがちですから、1人でも彼の事を理解してくれる人が近くにいたほうが良いですよね……Aさんなら、きっとあの子のことを分かってくれる…)」
___
胡蝶「なのに君は…初対面のあの子に鬼殺隊を辞めろなんて。しかも実力も見ず、うわべだけの情報のみで…
あんなに腸が煮えくり返ったのは久し振りでした(^^)」
冨岡「(相手の力量も分からずそのような事を言うとは…)…判断が速すぎたな」
時透「……」
二人からプイッと視線をそらした。
普段の時透であれば、「そんな事頼んでない」「どうでもいい」「興味ない」などと言うところだが、Aのことだと何も言えなくなる。
むしろ、自分のことを尊敬し、仲良くしたいと思っていたという事実に、胸が痛いくらい締め付けられた。
そして、自分がそれを無下にしたことに、別の意味で胸が痛くなった…
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雪花菜 - 優衣さん» 私もパンケーキ好きです🥰原作で出てた時は驚きました❗大正にもあったんだと😲次回は夢主ちゃんの方、お楽しみに🎵 (3月16日 10時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - パンケーキ作るんだ〜✨私、パンケーキ大好きです🥞あれ料理の音じゃない((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル無一郎大丈夫かな😣続き楽しみにしてます✨ (3月15日 22時) (レス) @page48 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
雪花菜 - 優衣さん» 無一郎くんの料理の腕前💪良いか😍悪いか😨次回お楽しみに❗ (3月14日 22時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - 無一郎が料理!不安しかない😭💔でも、蜜璃ちゃんの言うとおり料理は愛情があれば大丈夫✨無一郎頑張れq(*・ω・*)pファイト!続きめっちゃ楽しみです✨ (3月14日 15時) (レス) @page47 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - 夢主ちゃんが修行中止で喜ぶわけない!続き楽しみにしてます✨ (3月13日 22時) (レス) @page46 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪花菜 | 作成日時:2023年11月3日 12時