×恐怖→○恋愛対象となりました 【時透無一郎】

142 仲直り作戦 ページ47

それから三人で話し合い、とりあえずAと会わなければ何も始まらないと結論づいた。問題は…

甘露「どうやって会ってもらうかだよねぇ…
(無一郎くんの話だと、しのぶちゃんが戻ってから三日経つけど、何の音沙汰もないみたいだし。本当に会いたくないのかしら？それか…ものスッゴい気落ちしてるとか！？(汗))」

伊黒「やはり次の任務で会うまで待ったらどうだ？」

時透「そんな悠長に待ってられないよ。時間が勿体ないです」

伊黒「こうやってウジウジ悩んでる時間のほうが無駄だろアホめ(怒)」

その時

ｸﾞｩｩｩｩ〜

伊・時「「……」」

二人は音の発生源＿甘露寺のほうを見ると

顔を真っ赤にしてﾌﾟﾙﾌﾟﾙ震えていた…

甘露「ごごご、ごめんなさい〜！私ったらこんな時にｯ穴があったら入っちゃいたい〜(泣)」

伊黒「甘露寺は悪くない。悪いのはいつまでも居座り続け無駄な時間を共有させているコイツと四宮だ。本来であれば今頃俺達は、町で食事を楽しんでいたというのに」ﾈﾁﾈﾁ

時透「(食事かぁ…)…Aとご飯食べたいな」

時透の呟きを聞いた甘露寺は、ﾋﾟｷｰﾝと閃いた。

甘露「そうだわ!!」

伊黒「甘露寺？」 時透「？」

甘露寺は時透の両手をとり、興奮したように言った。

甘露「無一郎くん、料理してみない！？」

時透「……え？」

＿＿＿


三人は腹ごしらえで、甘露寺が用意した大量の桜餅と団子を食べながら、先程甘露寺が思い付いた作戦を聞いた。

甘露「Aちゃんに、私の家でお食事しようってお誘いするの！そこで無一郎くんが作った料理を食べてもらいましょ！食事をしながらの方が、お互いそんなに気負わず話せると思うの！」

伊黒「流石だ甘露寺。素晴らしい作戦だ」

甘露「そ、そんなことないわｯｯでもありがとう！(きゃっ！伊黒さんに褒められちゃった!!)」

時透「なんで僕が作るの？」

甘露「無一郎くんが頑張って作ったって聞いたら、Aちゃんの不安も無くなるだろうから！何より…
料理はね、愛情なの。食べる人が笑ってほしい、喜んでほしいって想いながら作るのが一番大事なの」

時透「！」

甘露「だから無一郎くん、Aちゃんのために頑張って作ってみない？」

伊黒「やるよな時透？甘露寺が考えた素晴らしい作戦をやらないとは言わないな？」

時透「脅しでしょそれ。………うん。やります」

時透の返事に甘露寺は目を輝かせ「よーし、頑張ろー!!」と拳を天につき上げた。

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