114 惚れた弱み ページ19
膝の上で仰向けに寝る時透に、Aは蜜柑を与えていた
時透「(モグモグ)」
『(時雨のせいで〜)』
座布団で寛ぐ時雨に怒りが募るが、それ以上の憎悪の視線をAは受けていた。時雨の隣にいる銀子が座布団の端をギリギリ咬みながら恨みを込めた目で見ていた。
恨むなら時雨を!、と思っていると…
時透がAの指ごと蜜柑を食べた
『!?』
引っ込める前に、時透が手を掴んだ
『ちょッ!ンッ〜…っ…』
時透の舌が指に絡みつく。時々チュウッと音をたて吸い付いた。
『〜ッ…無一郎さんっやめ…ッ』
時透「………これもダメなの?」
『!』
不満と、少しの寂しさを含んだ声で聞かれ思わずハッ!となった。
手を離した時透は横向きになり顔を背けた。
『………さっきはごめんなさい
あんな…一方的に押し付ける言い方して
今のまま恋仲の様なことしてると無一郎さん…罰のこと忘れちゃうかと思って』
時透「!…聞いたの?」
『内容は知らないですけど、それまで恋仲は認めない、とは』
時透「…胡蝶さんは両想いになっても認めないって」
『…それも聞きました』
時透「Aは…胡蝶さんが正しいって思うの?」
『……詳細が解らないので何とも言えません。けれどしのぶさんは、意地悪でそんな事を仰る人じゃありません』
時透「…それ胡蝶さんも言ってた。けど、」
再び仰向けになりAを見上げた
時透「それとこれとは話が別だよ。こっちの行動まで邪魔する権利ない。それに、心配しなくても罰のことだって忘れたりしない」
『で、でも…』
時透はスルッとAの頬に触れた
時透「やっと恐怖心無くして、僕のことちゃんと見てくれるようになったのに……まだ我慢しなきゃダメなの?」
『…っ』
時透「僕は…Aにもっと僕のこと意識してほしいんだよ」
時透の真っ直ぐに見据える目に、Aは何も言えなくなった。
『(ッ…しのぶさん ごめんなさい!)
無一郎さん、その…誰もいない時なら……良いですよ』
時透「!!」
時雨「(マジカ!?)」
銀子「(ケッ!!!(怒))」
時透「ほんと?」
嘘ではないが羞恥で時透から目を逸らして頷くA
時透は身体を反転させて、Aの腰に抱きつき腹部に顔を埋めた。
『ぁ!』
時透「A…好き。君が好き」
『ッ…』
時透が抱き締める手に力を込めたが、腕に何かが当たった。
時透「?…何かポケットに入ってる?」
『あっはい』
Aはポケットにある巾着を取り
時透から贈られた簪を出した
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雪花菜 - 優衣さん» 私もパンケーキ好きです🥰原作で出てた時は驚きました❗大正にもあったんだと😲次回は夢主ちゃんの方、お楽しみに🎵 (3月16日 10時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - パンケーキ作るんだ〜✨私、パンケーキ大好きです🥞あれ料理の音じゃない((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル無一郎大丈夫かな😣続き楽しみにしてます✨ (3月15日 22時) (レス) @page48 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
雪花菜 - 優衣さん» 無一郎くんの料理の腕前💪良いか😍悪いか😨次回お楽しみに❗ (3月14日 22時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - 無一郎が料理!不安しかない😭💔でも、蜜璃ちゃんの言うとおり料理は愛情があれば大丈夫✨無一郎頑張れq(*・ω・*)pファイト!続きめっちゃ楽しみです✨ (3月14日 15時) (レス) @page47 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - 夢主ちゃんが修行中止で喜ぶわけない!続き楽しみにしてます✨ (3月13日 22時) (レス) @page46 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪花菜 | 作成日時:2023年11月3日 12時