32 対決 ページ33
Aと時透は、急いで鬼のいる場所を目指していた。
合流した隊士は子供達の拘束をさせている。万が一にも起きないよう、そしてまた籠手に喰われそうになったら、最悪…腕を斬るようにと念押しをしてきた。
『(そうなる前に、早く鬼を斬らないとっ)』
時透「さっき言ってた、鬼が母親に成り済ましてるって確かなの？」
『可能性は高いです』
あの矢を受けた隊士は他に怪我はなく、刺さった部分も気絶するような箇所ではなかった。恐らく母親の記憶などを呼び起こし暗示をかける類いだとAは思った。
精神的にまだ未熟な子供を使うのも説明が付く。
『でも、それだけであそこまで依存するのは難しいです。鬼は他にも何かしている可能性があります』
時透「…それに他の隊士が巻き込まれてるかもってこと？」
『…はい』
合流した隊士が教えてくれた。
"俺達は裏口から入ったんだ。表側からは5人の隊士が行って、それぞれ別行動することにしたんだ。此処に来るまで、会わなかったか？"
時透もAも、その隊士達とは会うどころか遺体すら見つけていない。もし子供達にやられて、鬼の元へ連れて行かれたのだとしたら…
『(喰われてるか…鬼側に付いてる可能性もある)っ！？霞柱様、あの部屋！』
鬼の気配が強くする部屋を見つける。その襖の隙間からは紫がかった煙の様なものが漏れ出ている。
時透「四宮、援護」
『御意』
時透はその部屋に向かって突き進み、Aも後に続く。
時透「霞の呼吸 参ノ型 霞散の飛沫」
時透は襖ごと煙を吹き飛ばした。それを狙ったかの様に、矢が飛んでくる。
『時の呼吸 肆ノ型 乖歪の時空』
その矢をAが全て弾き飛ばす。
煙が晴れて見えたのは、宴会場のような広い部屋。そこには今まで見た子供よりも体格に恵まれた男の子数人、そして…鬼殺隊士の姿もあった。その目は白目の部分が紫がかっていた。
そして…彼等の後方には十二単のような格好に、市女笠を深く被った鬼がいた。
その鬼の服の中からは先程の煙が溢れでている。
鬼「来ﾀﾖｳﾈｪ、頑張ｯﾃ母ｻﾝｦ護ｯﾃ皆」
鬼の歪んだその声に、周りは時透とAに攻撃を仕掛ける。
「母さんに近づくなぁ！」「母さんを守れ！」
二人は子供と隊士の攻撃を捌きながら、鬼に近づこうとするが、今までの子供達と違い、連携が取れていて中々接近できずにいる。
『(隊士もいるしやりづらいっ……！)』
注意しながら戦っていたが、煙がAの鼻を掠めAは少しふらつく。
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橘 - うわ〜！無一郎がついに、ついに告白を〜！ (1月7日 5時) (
レス) @page49 id: f80cf1a544 (このIDを非表示/違反報告)
雪花菜 - まちゃむんさん» ありがとうございます！お陰様で続編も殿堂入りしました✨ホントに皆さんに感謝です😭 (11月1日 22時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃむん(プロフ) - すいません、こっちでしたね、殿堂入りおめでとうございました🥺続編もあと一票、イケるイケる♡ (11月1日 14時) (レス) id: 8b24830e41 (このIDを非表示/違反報告)
優衣 - 無一郎が告白した〜❗これから夢主ちゃんと無一郎がどうなるのかすごく気になります❗ (8月9日 23時) (レス) @page50 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
雪花菜 - salomeさん» 初めまして！いつもなんてとても光栄です。今後の展開も頑張ります!! (8月7日 21時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪花菜 | 作成日時：2023年7月14日 19時
