文ストの世界に来たんだけど……最高かよ。2

番外編:私はピーチ姫じゃねぇっての ページ47

#さばまる様リクエスト




○リクエストばんばんくださいな〜！






********
夢主side










『…ん』









静かな朝に太宰さんの部屋からアラーム音が響く。










私は先程作った卵焼きをつつく手を止めて太宰さんの部屋へと向かう。









『朝ですよ起きて下さい太宰さ〜〜〜ん！！！！』







私はドアをばん、と開けて大声で云い放つ。









太「ん〜……」







太宰さんはゆっくり寝返りを打つ。










だが起きない。












『お〜い、朝ですよ？遅刻しますよ？
国木田さん大激怒ですよ？』











私がそう云うも太宰さんはぴくりとも動かない。








私は「う〜む」と云う。











『…包帯無駄遣い装置…(ﾎﾞｿｯ)』









太「聞こえてるのだけど」










太宰さんはぱちりと目を開けた。













『おはようございます』








私はにっこりする。









太宰さんはしまった、と云う顔をした。












太「あっ………
よ、良い朝だね！こんな日にはやっぱり寝るのがいちば____」











『もっぺん云ってみろや』








太「起きるのが一番だよね！」







太宰さんはがばりと起き上がった。





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私達は朝食を黙々と食べる。
もうこの生活にも慣れてきた気がする。










『あ、こらまた寝ないで下さい』







太「んぅ……だってねむい………」









太宰さんは箸を持ったまま机につっぷする。










『可愛いけど駄目ですって……
……あ、やべもう7時30分……』









私は朝ご飯を早く食べて仕事へ行く準備をする。










私が玄関に行こうとすると太宰さんが私の腕を掴む。











太「待って、頭痛い」








『やっぱり二日酔いかよ手前コラ』








私はその手を振り抜いて玄関へ向かった。








『私一人で行きますからね、知りませんからね！』







私はばたんと扉を閉めた。




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『…？』









なんだろう、何故か人通りが少ないような……











…気のせいだよな？？？









『けほっ、けほ』









………何かけむたい気もするぞ…？










そこで何か既視感を覚える。








『いや、まさか…ね？』









…今度こそサンマ焼いてるだけかも知れないし？









ただ人が通らなかっただけかもだし？







前に誘拐された時のフルコンボしてるだけかもだし？？？









私はそう自分に言い聞かせて歩き始める。











ふらり。













『………あらら………』














私の視界は暗転した。

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