文ストの世界に来たんだけど……最高かよ。2

最高かよ。ろくじゅーに ページ44

夢主side










体が熱い。







床の固い感触がする。









鳩尾がずきずきと痛む。








『……ッ』










私はぼんやりと目を開ける。










『……………んんむ！？』









フ「おや、お目覚めかな？」









敦「Aちゃん！？！？」







『んんむぐん〜！？』











…あれ、『敦くん〜！？』って云おうとしたんだけど………










私はぼんやりとした頭で違和感を覚え、拘束されている手を口に………








………拘束されている手を…………











『〜〜〜〜〜〜！？！？』









フ「ああ、それか？
君の異能で逃げられると面倒なので保険に、な」











なんと私は手を拘束され、口には口枷を嵌められていた。









私は驚きでじたばたとする。










『………………むぐっ…』










…やっべ鳩尾いてぇ。(アホ)





フ「ははっ、どうだい？飛行異能要塞[白鯨]での船旅は気に入ったかな？」









私と敦くんは気に入る訳ねぇだろと思いながら黙する。








フ「感動して言葉も出んか
実に結構」










…実に結構かそっか！！！










こっちは言葉が出ない(物理)だけどな！？！？









その時＜ガチャリ＞と扉が開く音が聞こえた。










そして入ってきたのは赤毛の少女だった。










『！んんむぐんん！！(モンゴメリちゃん！)』








私がそう云うとモンゴメリちゃんは此方へ気付いたが直ぐにぷいっとそっぽを向いた。










…こないだも云ったけど私のメンタルこんにゃくなんだよね。












ツンデレ最高とでも思っとこ。(ポジティブ)











敦「彼女は………」










フ「ああ、モンゴメリ君か？
手の内を知られた異能者に戦術価値は無いのだが、本人がどうしても残りたいと云うのでな」











«そしたらまた一人よ、そんなのって信じられる？»









敦「………ッ」









敦くんが悲しそうに下を向く。












フィッツジェラルドは前を向き直る。









フ「…さて
君達を連れ去った理由についてだ」












『！』

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