最高かよ。ろくじゅー ページ42
敦side
僕は必死に鏡花ちゃんとAちゃんを連れて走った。
『はぁっ…っあ…
…ごめ…敦く…』
敦「喋らないで！」
僕の背中ではAちゃんが苦しそうに喘いでいる。
敦「…酷い熱だ………！」
背中からでもAちゃんの熱が伝わってくる。
…大変だ、急いで与謝野さんの所へ______
敦「…………ッ！？」
その時、誰かが僕の行く手を阻んだ。
『…………っ…あ…』
僕とAちゃんはその人物を見て目を見開いた。
其処に堂々と立っていたのは_____
フ「おめでとう、走り回って健康になれたな」
______フィッツジェラルドだった。
敦「………こんな時に……！！」
僕は奥歯をギリッと噛み締める。
フィッツジェラルドは厚い書類を掲げて云う。
フ「うちの作戦参謀は優秀でね
逃走対策も万全だ
…書類の分厚さには閉口だが」
その時、Aちゃんが何かを察知した様にぴくりと動いた。
『…降りる』
敦「え？
………あっ、ちょっと！？」
Aちゃんがふらりと僕の背中から降り、何故か僕の前で手を広げた。
敦「…ど、どうしたの？Aちゃ___」
_____刹那、Aちゃんが吹き飛んだ。
敦「…え…？」
Aちゃんは此方を向いて微笑み、聞こえるか聞こえないかの声で「逃げて」と云った。
Aちゃんが撃たれたと気付いたのはその後だった。
敦「ッ、Aちゃ____」
____銃声。
気付くと僕はAちゃんの近くへ吹き飛んでいた。
鏡「…ッ…！？」
鏡花ちゃんが驚いてばっと刀を取る。
だがそれも虚しく、鏡花ちゃんの手が撃たれる。
…あぁ、また僕は…誰の役にも立てない……
僕が最後に聞いたのは鏡花ちゃんの刀がカランカランと床に落ちる音だった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 280人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柳月俐蓮(プロフ) - いい遅れましたがすごく面白いです (2023年3月5日 22時) (
レス) id: ad2e4ffd8d (このIDを非表示/違反報告)
柳月俐蓮(プロフ) - リクエストで織田作やジイドだけでも良いので死者と全キャラ達が文ストワンのお花見みたくゆるく平和に楽しく過ごしてるところと交換留学生のように別組織に一時派遣を各組織してのやり取りがみたいです。お願いします (2023年3月5日 22時) (レス) @page8 id: ad2e4ffd8d (このIDを非表示/違反報告)
hikage(プロフ) - リクエストでポートマフィアと探偵社のお茶会お願いします。 (2023年2月19日 21時) (レス) @page13 id: 7b939c23ea (このIDを非表示/違反報告)
はなね - ありがとうございます！ (2022年7月4日 22時) (レス) @page48 id: 14c492ea3a (このIDを非表示/違反報告)
めろ。(プロフ) - はなねさん» リクエスト承りました！確実に夢主ちゃん無双ですね…w運動会、是非とも書かせて頂きます！ (2022年6月21日 22時) (レス) id: 8e324f8e54 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：めろ。 | 作成日時：2022年5月25日 22時
