文ストの世界に来たんだけど……最高かよ。2

最高かよ。ごじゅーよん ページ27

夢主side





私は乱歩さんが云っていた最短ルートの電車に乗り、無事に太宰さん達が居る駅に着く事が出来た。




『やっほ〜！！！』



敦「あ、Aちゃん！来てくれたんだね！」




太「事務員さん達の避難は？」




『国木田さんからの連絡で予定通り次の列車だそうですよ！』




太「……む」





突然太宰さんが立ち上がった。




『？どうしました？』




太「…どうしても回避出来ない最悪の危機が起こった」




敦「えぇ！？！？ど、どうしたんですか！？」





太「………トイレに行ってくる」






そして太宰さんが「あぁ！漏れる漏れる！！！」と云って走り去って行った。




『…さて、そろそろナオミちゃん達が来る頃だね！』





敦「今の状況でスルー出来るの凄いね！？」




程なくして列車のアナウンスが聞こえてきた。






«間もなく列車が到着いたします»





30秒程して列車がシュー、と音を立てて到着した。





そして中から春野さんとナオミちゃんが出て来る。





敦「春野さん、ナオミさん！
ご無事でしたか！」




ナ「ええ、何とか……




………でも真逆事務員が狙われるなんて」




ナオミちゃんは心配そうな表情を浮かべる。






『安心して！私達が避難地点まで護衛するよ！』





途端にナオミちゃんの顔はぱっと明るくなった。





ナ「うふふ、頼もしいですわ！





…あ、そうだ紹介しますわ
列車の中で知り合ったのですけど…」





列車からコツ、と足音を立てて誰かが歩み寄って来る。





敦「…おっと」






その人物が敦くんにぶつかった。







『！…異能力[ストレイドッグス]





_____太宰治、[人間失格]』




敦「え？」






私はその人物の肩を掴み、その人物が手に持つ人形を取り上げた。





夢「ッ！？！？」






驚いて此方を見るその人物は____







______[Q]こと夢野久作だった。






私はそのまま人形を破壊する。





ナ「え…Aさん？それはこの子の_____」





『敵だよ、この子は』





ナオミちゃんはぴしりと硬直する。





『乱歩さんから云われたんだ、「ある子供が私達を襲う」ってね
それがこの子って訳だよ』





夢「…あーあ、バレちゃった」






敦「！？」





夢「太宰さんの新しい友達って聞いたからいーっぱい苦しめて壊したら面白そうだったのに」





敦「何……だって……？」

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