文ストの世界に来たんだけど……最高かよ。2

最高かよ。よんじゅーなな ページ12

夢主side





鏡「探偵社員は諦めない」








あれから鏡花ちゃんが針金を使って判事の所へ行くドアを開けようとしていた。







『…だ、大丈夫なの？』





鏡「これでも元暗殺者
潜入の技は叩き込まれてる
この位の施設、何て事無い」






そしてドアが開く。





鏡「大丈夫、必ず仕留める」





そしてドアが閉まる。
因みにドアは閉まると最後、鍵がないと開かない仕組みのようだ。






私はギギギと敦くんの方へ向く。







『………いっ、今仕留めるって云った？』








敦「………云ったね………」







敦くんと私は盛大な溜め息をついた。










『謝罪の練習しよっか…』





敦「そうだね……」





ーーーーーーーー






あれから無事鏡花ちゃんは判事を仕留めた。
私達は盛大に怒られたが、敦くんと練習した華麗なスライディング土下座によって事無きを得た。







『はいこれ、クレープ三人分！』






敦「有り難う…」






鏡「…おいしい」








『にしても吃驚したよ…』







鏡「停電にする所までは良かったのに…」





『そこまでは良いんだ……』




敦「む、んぐぬんむももんめ…」







『待って待って食べてから喋って』







あれ……なんかデジャヴ。(8話参照)








敦「んぐ、んぅ……



鏡花ちゃん、その電話未だ捨てて無かったんだね」






鏡「…大事なものだから」





鏡花ちゃんは携帯をそっと握り締める。







敦「でも、余り良い思い出は無いんじゃ____」






«〜♪»





携帯が震えながら音楽を鳴らしている。






「「『……！？』」」





«夜又白雪よ







____鏡花に近寄り嘘の世界を教える者達に罰を与えよ»






『！異能力[ストレイドッグス]






泉鏡花___[夜又白雪]！！』








夜又同士がぶつかり合う。






『……あっぶな……』






鏡「…そんな…どうして……」






鏡花ちゃんは奥から歩いてきた人を見て驚愕した。








紅「おや、止められてしもうた
害獣の血でも飛沫くのは美しいと思ったのじゃが…


…のう、小娘？」







_____尾崎紅葉。







私はその問いに笑って答えた。







『……えぇ、確かにこの子の血は美しいと思いますが____







_____極力見たくはありません』







刹那、紅葉さんの首に何者かが刃を付き着けた。







紅「…鏡花…






流石じゃ、まるで殺気を感じなんだ」








鏡「…………」





敦「…鏡花ちゃん…」

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