君の隣 * 【隼×龍友】

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海が見えるカフェ
いい感じの夕焼けが私たちを照らす



…雰囲気はいいのに空気が重い




スズ｢ あ、っと、なににする？ ｣




洒落たメニューを横向きにして広げた




…オレンジジュース、かな




スズ｢ …わたしはコーヒー ｣

｢ コーヒー… ｣






なんて大人なの…

本当は私の方が年上じゃん、



…なにやってんのわたし




てゆうかコーヒーって、隼も好きだったっけ









スズ｢ …Aちゃんは？ ｣


｢ あ、オレン…いや私もコーヒー、かな ｣








対抗心なのかなんなのか

未来の私でさえ好んで飲まないコーヒーを頼む




…絶対美味しくない







スズちゃんがすみませーんって店員を呼んでコーヒーを頼むのでさえ可愛く見えてしまう


…好きになるのも仕方ないよね



だって、こんなに可愛いんだよ






スズ｢ あの、あのね…あ、今日助けてくれてほんとにどうもありがとう// ｣







照れる顔、少しペコってする仕草

全てが可愛くて仕方ない









｢ ううん、あれ怖かったでしょ？笑 ｣


スズ｢ うん…でも助けてくれた時ね、ヒーローがきたって思ってびっくりしたの！ ｣


｢ …ヒーローって
そんな大げさなもんじゃないよ笑 ｣




スズ｢ ううん！私にとってはスーパーヒーローだよ！！！ ｣








…モテる理由がわかった気がする

なんか、妹みたいで



…可愛いの






スズ｢ …あ、あともう一つ聞きたいことがあって、｣






急に声が小さくなったから、少し嫌な予感がした









スズ｢ …Aちゃん、隼のこと好きなの？ ｣









『 お待たせしました、コーヒーお二つですね 』









滅多に飲まないコーヒーが目の前に置かれて、



｢ ありがとうございます、… ｣





焦ってるのを誤魔化すように口に含んだら、

やっぱりわたしには苦くて合わなかった









お前に隼は合わないよ
って言われてるような気がした






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