もう一度あなたに恋をしました。４【S.S】 (ページ7)

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151、Ｓside ページ7

上がってきたエレベーターに乗り込み

一人きりになると

大きなため息が零れた‥‥。

別に‘喧嘩’っていう程の事じゃないけど

初めて彼女と

心に距離が出来た気がした‥‥。

「Aはどう思ってるの？」って聞いた時

俺は当然

‘別れたくない’

と、言ってもらえると思ってた。

それなのに彼女は

「私は、あなたの判断に従う」‥‥と言った。

それってやっぱり

アイドルとしての俺を思っての事‥‥、

だよな‥‥。

もちろん俺だって

アイドルとしての自覚もあるし

仕事だって

誇りを持ってしてるつもりだ

だけど‥‥、

だけど彼女には‥‥‥、

そんなもん関係なく

俺だけを見ていて欲しかった‥‥。

「あ、もしもし？今から一杯行かねぇ？」

後輩に連絡をし、飲みに誘った。

「遅くなってすいません！」

「いや、こっちこそ急に誘って悪かったな」

「いえ！とんでもねーっす！」

数年前から可愛がっているコイツ。

最近はコイツと飲んでるのが

一番落ち着く気がする

「まさか櫻井さんから誘ってくれるだなんて‥‥、俺感激ッス！」

「感激って‥‥、オーバーな奴だな、お前は(笑)」

なんて言いながら笑ってる俺だけど

想うのはやっぱり

彼女の事ばかりだった。