167、王子様 ページ23
「あの、もしかしてですけど‥‥‥」
「え‥‥？」
私を食い入るように見つめる相葉ちゃん。
何？私どっか可笑しい？
「あの、えっと‥‥‥‥」
「あ！そうだ！」
何か思いついたかのように
私達の前から突然姿を消した相葉ちゃん。
「何なんですか？‥‥あれ」
「さ、さあ？‥‥」
その場に残された私達は
首を傾げるばかりだった。
それから暫くパーティーを楽しんだ後‥‥、
「先輩‥‥、私そろそろ‥‥」
「そうだね。そろそろ行こっか？」
頬を真っ赤に染める佳歩ちゃん。
今日はもう限界なようだ
「大丈夫？私タクシー頼んでくるから」
そう言い残して
佳歩ちゃんから離れようとしたら‥‥、
『A』
後ろから突然
私を呼び止める声が聞こえた。それも
よく知る人の声で‥‥‥。
まさかと思い、振り返るとそこには‥‥、
「しょ、お‥‥‥」
どうして彼がここに‥‥、どうして‥‥‥、
「相葉くんが教えてくれたんだ」
「え‥‥‥」
相葉ちゃんが‥‥‥？
意味が分からず
私はただ
その場に立ち尽くしている事しか出来なかった
「俺だってめちゃめちゃ驚いたよ？まさかここに、Aがいるだなんて‥‥」
「あの、えっと‥‥‥」
何か言いたいのに
上手く言葉が出てこない‥‥。
そうしてる内にも
彼は近づいて来ていて‥‥、
「あ、あの‥‥」
唇を噛み締めながら泣くのを我慢していると
『先輩の王子様は、あの人だったんですね』
え‥‥‥、
「か、佳歩ちゃん！？」
「ふふっ(笑)ほら先輩も、行かなきゃっ♪」
佳歩ちゃんに軽く背中を押されて
彼との距離はぐっと近づいた。
「A、会いたかった‥‥」
彼が目の前に来た時には
私の体は彼の腕の中に包まれていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 423人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：翔ミー
| 作成日時：2016年12月23日 16時
