Rolling Days ～煩悩～３【S.S】 (ページ14)

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110、お着替えページ14

決して嫌だとは言わない、彼のお母様。

私はそのまま
お母様にお着物を着させてもらう事になった

「Aさんにはこっちのお色の方がお似合いかしらね」

自分に似合う色の着物なんて

全然分かんないから

お母様にお任せするのが一番よね‥‥。

「お任せします‥‥」

「ふふっ、そーお？じゃあ、こっちにしましょうかしらね」

牡丹の花が描かれた淡いピンク色のお着物。

それを今から私に着させてくれるらしい

着物なんて成人式以来着てないから

本当に似合うのかすら分からない

「大丈夫？キツくない？」

「は、はい！大丈夫です‥‥」

お母様の手際の良さが項を奏して

あっという間にお着替え完了。

「うん。バッチリね」

鏡に映るの私を見て、優しく微笑むお母様。

「ありがとうございます」

「別に良いのよ。貴女はもう、私の娘みたいなもんなんだから」

「お母様‥‥。はい！ありがとうございます」

「翔を呼んで来るわね」

「はい」

お母様が彼を呼びに行ってる間

もう一度鏡に映る自分の姿を眺める‥‥。

こうして見ると‥‥、

意外と似合ってるんじゃない？私。

自画自賛してるうちに

お母様が彼を連れて戻って来た。

「うわっ、超似合ってるじゃん！」

「そ、そうかな？‥‥」

「おう」

‘脱がせる楽しみがまた一つ増えたぜ’

なんて、お母様に聞こえないように呟く彼。

私は恥ずかしくなり

顔を上げる事が出来なかった‥‥。